★★★★★=”全国的に考えても”絶対おすすめ・すばらしい・必見
★★★=絶対おすすめ・すばらしい・必見
★★=まあまあおすすめ・わるくない
★=人によっては行ってもいいかも・普通
▲=詳細不明
雲南省(ウンナン省)/云南省/Yunnan Province
麗江(リージャン)/丽江/Lijiang
雲南省北部にある麗江は、美しい古城(オールドタウン)と自然の都市。古くから、雲南省とチベットや四川省をつないだ茶馬古道の交易点として栄えてきた。
市内には麗江古城や束河古鎮などの古い町並みがあり、郊外に行くと玉龍雪山や虎跳峡、長江第一湾などの雄大な自然がある。
その中でも麗江観光の一番目玉は麗江古城。麗江古城はかなり規模が大きく、またさまざまな歴史的建物が残されているので、世界文化遺産にも登録されている。悠久の歴史を持つ中国に数ある古城の中でも、1、2を争う美しいさだ。
その他の古鎮や自然の見どころも、少数民族と自然が豊富な雲南省らしく、とても美しくレベルが高い。
そのため、雲南省のけっこう奥地にあるにもかかわらず、中国国内外からいつでも多くの観光客が訪問している。
麗江はかなりおすすめの場所だ!
麗江の観光マップ
■どんな場所/感想
中国四大古城のひとつに数えられる古城で、その美しさから「麗江旧市街」の中心的存在として世界文化遺産にも登録されている。古城とは古い町並みが残っている場所のことで、オールドタウンと考えるとわかりやすい。
麗江古城には伝統的な家屋が非常に多く残っていて、その規模は中国トップレベル。また、さまざまな楼閣や寺院などもある。
麗江古城はあまりに有名かつ人気のため、かなり観光地化されていることは間違いない。古城内を歩くと通りは観光客向けのお店で埋め尽くされている。それは少し残念だが、一方で、町自体が美しいことも間違いない。個人的には中国で今まで見たことのある古城の中では1番きれいだと思った。今でも観光地化されている通りから細い路地に入るともっと落ち着いた良い雰囲気がある。
中国の美しい古城を見たいならば、麗江古城はかなりおすすめの場所!
■各エリア解説/特におすすめの場所
麗江古城にはさまざまな歴史的建造物があり、自分の気の向くままに見て回るのが楽しい。ただ、古城はとても広いのですべて見て回るのはけっこう大変。
自分がいろいろと見た中で特におすすめなのは、木府と文昌閣前の展望台(文昌閣自体は普通の寺院みたいな感じ)。木府は以前この土地を治めていた木氏という豪族の邸宅で、立派な歴史的建物が残っている。特に木府の一番奥にある楼閣からは木府と麗江の町並みが見渡せてとてもきれい。また文昌閣前も古城を高いところから見渡せる展望台のようになっていてきれい。どちらも夕日の時間帯に行くと、夕日に照らされる町並みが見られてきれい。
そのほかにも、古城中心部にある四方街や木府横の小高い山に楼閣がたつ獅子山公園、キリスト教教会(王家庄基督教教堂遗址)、麗江古城歴史文化展示館など、古城内にはさまざまな見どころがある(以下の表参照)。
▼木府
▼文昌閣とその前からの景色
▼麗江古城内の各種見どころ
■オープン時間
古城=24時間
*木府=9:00-17:30
*文昌閣=10:00-17:30
*四方街=24時間(11:00-11:30、14:00-14:30、16:00-16:30はパフォーマンスあり)
*獅子山公園(万古楼)=3月-11月=7:30-19:00(北門)/8:30-19:00(東門)、11月-3月=7:30-18:30(北門)/8:30-18:30(東門)
*キリスト教教会(王家庄基督教教堂遗址)=9:00-20:00
*麗江古城歴史文化展示館=9:00-17:30
他の見どころについては上の「各エリア解説/特におすすめの場所」にある画像を参照
■料金
無料(麗江古城内のいろいろなところで古城維持修復用に50元のチケットを売っているが、強制ではないし必要ではない)
*木府=60元
*文昌閣=無料
*四方街=無料
*獅子山公園(万古楼)=50元
*キリスト教教会(王家庄基督教教堂遗址)=無料
*麗江古城歴史文化展示館=無料
他の見どころについては上の「各エリア解説/特におすすめの場所」にある画像を参照
■行き方
路線バス:1、2、3、4、8、11、20路バスなどで「古城口」バス停(西側の入口)
*麗江古城はかなり広い四角のエリアなので、実際は他の部分から入る方法も多い(路線バス:2、3、7、12、14、26、27路バスで「南門街」バス停など)
■その他
▷古城内のレストランや売店などのお店は、かなり料金を観光地価格へとつり上げている
■どんな場所/感想
玉龍雪山と哈巴雪山という5000m級の山々に囲まれた非常に険しい渓谷。渓谷の下には金沙江という長江の上流にあたる川が流れていて、虎跳峡一帯は特に川幅が狭いため、激しい濁流となっている。むかし虎が川を飛び越えたという伝説があるため虎跳峡と言われている。
虎跳峡を観光するには、川沿いを見て観光するパターンと渓谷の上にある山をトレッキングするパターンがあるが、特におすすめなのは1泊2日のトレッキング。虎跳峡のトレッキングは大自然の絶景が見えると中国国内外でかなり有名なのでとても人気。
虎跳峡は峡谷や雪山がとにかくかっこいいし、濁流の迫力もすごいので、雲南省の大自然を楽しむためにはとてもおすすめの場所。
■虎跳峡の観光の仕方
虎跳峡は全長20kmほどあり、上から上虎跳峡、中虎跳峡、下虎跳峡と呼ばれている。
虎跳峡観光の仕方は2つあり、ひとつは峡谷の下の方=川沿いを観光するパターン。もう一つは、峡谷の上の山をトレッキングするパターン。
ふつう「虎跳峡観光」というと、一番メジャーなのは上虎跳峡へと行き、そこにある川沿いへと降りられる展望台から特に川幅が狭くなっていて濁流となっている川を眺めること。虎跳峡と調べたときによく出てくる虎の像と濁流の場所は上虎跳峡のこと。峡谷と周りの山は非常に険しくてかっこよく、濁流はかなり激しいので興味深い。上虎跳峡を観光するのに必要な所要時間は大体1時間だけなので、上虎跳峡のみを観光する場合、麗江から日帰りできる。
*麗江からのバスは基本的には上虎跳峡まで行くものだが、バスのドライバーによっては、上虎跳峡の観光を終えた後に、その先の中虎跳峡と下虎跳峡まで追加料金で連れて行ってくれる(麗江へと出発するまで時間があるため、バスドライバーがその時間を使って小遣い稼ぎしているイメージ)。上虎跳峡から中虎跳峡と下虎跳峡への道のりは険しい峡谷沿いの道を進んでいくのでかなりの絶景が見られる。トレッキングをせずに川沿いのみを観光する場合は、可能であればせめて中虎跳峡あたりまで見に行くのが特におすすめ。この場合、麗江へと戻るバスとずっと一緒に行動することになるので、麗江へはそのまま同じバスで帰れる。
自分の場合は上虎跳峡と中虎跳峡+下虎跳峡の間の往復で40元だった。
ただ、外国人に特に人気でなおかつかなりの絶景が見られると有名なのは峡谷の上の山をトレッキングする方。虎跳峡でトレッキングすると峡谷や周りの雪山をもっと高い位置から見渡せて、また道中には滝があるなどきれいな自然が見られる。ただ、ルートにもよるがトレッキングをするには1日-数日かかってしまうので、着いた日の夜に麗江や香格里拉などへ移動するのはほぼ不可能。タクシーをチャーターでもしない限り夜に移動する手段はない。そのため、トレッキングをする場合は1泊2日で行くのがおすすめ。
トレッキングのルートはさまざまあるが、1泊2日の人に人気なのは上虎跳峡から中虎跳峡まで歩くルート。その場合、たいていの人は上虎跳峡近くの橋頭(桥头)から歩き始め、途中で本地湾や龍洞水瀑布、観音瀑布などを抜けて、中虎跳峡近くの核桃園まで行く(下の地図参照)。そして中虎跳峡からバスやタクシーに乗り麗江や香格里拉へと移動できる。
トレッキングルート沿いには外国人の泊まれるゲストハウスが豊富にあるようなので、トレッキングをしてから自分の好きな場所で停泊すればいいだろう。
ちなみに、トレッキングのスタート地点となる橋頭へは、麗江バスターミナルから虎跳峡行きのバスに乗り、橋頭で途中下車することで行ける。バスのドライバーはトレッキングをする人たちを橋頭のゲストハウス前でいつも降ろしているようなので、バスに乗るときにでもドライバーにトレッキングがしたいということを伝えておけば心配はないだろう。
*虎跳峡の地図+トレッキングルート
■オープン時間
24時間
*所要滞在時間の目安=1時間(上虎跳峡)、1泊2日〜(トレッキング)
■料金
45元
■行き方
麗江バスターミナル(丽江客运站)から上虎跳峡あるいは中虎跳峡へと直接行くバスが運行している。8:30-9:30あたりに出発するバスが数便あり、値段は24-40元くらい。片道2時間ほどで虎跳峡に着く。
虎跳峡にはバスターミナルはないため、麗江へと帰るバスチケットは、虎跳峡へと行くときに乗るバスのドライバーから直接買う必要がある。麗江と虎跳峡の間のバスは、ルートや時間、値段などがかなりドライバーの裁量で決まっているので、虎跳峡を出発する時間や値段はそのときのドライバーによる。ただ、基本的には虎跳峡を15:00-16:00あたりに出発するらしい。
虎跳峡でトレッキングをして一泊した後に麗江に帰る場合は、虎跳峡に来たときに帰りたい日のバスの時間を聞いてドライバーから予めチケットを買っておくか、宿の人に頼んでチケットを手配してもらう。虎跳峡から香格里拉へと抜けることもできるが、バスの運行状況は非常に不明確なので、それは宿の人に相談して手配してもらった方がいいだろう。
■その他
▷虎跳峡は海抜2000m前後あり、寒くなることもあるので、防寒着はあった方がいい
▷方角的に長江第一湾からも近いので、虎跳峡でトレッキングをせずにただ川沿い観光だけをするのであれば、長江第一湾とまとめて1日で観光するのが効率的。ただし、タクシーをチャーターしている場合に限る
■どんな場所/感想
麗江中心部から15kmほどの場所にある玉龍雪山景区。そこには、5000m級の山々が連なっていて、その銀色の山肌に雪や氷河が覆い被さっている姿はとても美しい。晴れている日なら、麗江古城などさまざまな場所から山を見ることができる。
自分はチケットが買えず、玉龍雪山観光の目玉である山頂エリアの冰川公園には行けなかったが、それでも鮮やかな青い水が美しい藍月谷を見に行った。藍月谷は規模としては大きくないが、それでもすごくきれいなのでおすすめ。
■各エリア解説/特におすすめの場所
玉龍雪山景区内には主に4つの観光エリアがあるが、「玉龍雪山観光」をするというときに、普通行くべき場所は玉龍雪山ケーブルカー(玉龙雪山旅游索道)に乗って行く「氷川公園(冰川公园)」。氷川公園は玉龍雪山の山頂エリアにあり、標高5596mの扇子陡という頂の麓にある。玉龍雪山ケーブルカーで山頂エリアに着いた後は、1時間弱歩いて4680m地点にある展望台まで登ることができる。晴れているときは、銀色の山肌と白い氷河の絶景が間近で見られる。
ただ、氷川公園は玉龍雪山景区の中で一番人気が高いため、玉龍雪山ケーブルカーのチケットを確保することが難しいかつチケットの購入方法が複雑なので要注意(自分が行ったときはチケットが売り切れてしまい泣く泣く氷川公園に行くことはあきらめた)。詳しくは、以下の「チケットの購入方法」を参照。
氷川公園の他には、鮮やかで透き通った水が美しい湖のエリア・藍月谷(蓝月谷)や、玉龍雪山の横にある高原の草原エリア・雲杉坪(云杉坪)、高原にいるヤクを見られるエリア・(牦牛坪)がある。
藍月谷と雲杉坪は真横に位置しており、雲杉坪ケーブルカー(云杉坪索道)でつながっている。牦牛坪は景区内の一番遠い位置にある。
氷川公園以外だと、特に藍月谷はかなり美しくておすすめ。英語でブルーラグーンと言われる通り、水がびっくりするくらい鮮やかな青でとにかくきれい。イメージ的には、ミニ九寨溝みたいな感じ。朝一番で行けば、氷川公園と藍月谷の両方に1日で行くことも可能。
また、印象麗江(印象丽江)という、麗江では有名な舞台パフォーマンスもチケット売り場の近くで公演している。
■オープン時間
6:30-18:00
*所要滞在時間の目安=観光するエリアによる(氷川公園=半日、藍月谷=2-3時間など)
■料金
玉龍雪山風景名勝区=130元(入場料)
冰川公園ケーブルカー+ケーブルカー乗り場への園内観光バス=140元
藍月谷への園内観光バス=20元
雲杉坪ケーブルカー+ケーブルカー乗り場への園内観光バス=60元
牦牛坪ケーブルカー+ケーブルカー乗り場への園内観光バス=65元
印象麗江=280元
■チケットの購入方法(玉龍雪山ケーブルカー)
玉龍雪山観光の目玉である氷川公園へと行くためには玉龍雪山ケーブルカーのチケットを確保する必要があるが、その購入方法は複雑で、しかもチケットが売り切れになることも多い。2019年12月時点では、チケットの購入方法は3つしかない(外国人にとっては2つだけ)。
玉龍雪山ケーブルカーのチケットは、事前予約することができず、毎日朝8時に当日分の全てのチケットを売り出す。そのため、いずれの方法でも、行く当日の朝8時にチケットを購入できるようにする必要がある。
ちなみに、玉龍雪山ケーブルカー以外のチケットはそこまで人気はなく、売り切れになる心配はなさそう。
1. 玉龍雪山景区のチケットを販売している「丽江旅游集团」のWechatオフィシャルアカウントから購入する(外国人不可)
この方法だと自分で正規価格で購入できるので便利だが、購入には中国の身分証が必要なため外国人は購入できない
*外国人ではWechat上のチケット購入はできないが、正規価格やチケットの余り具合をチェックするのには便利
2. 玉龍雪山に行きたい当日の朝8時にチケットオフィスで直接買う(外国人可)
この方法だと自分で正規価格で購入できるので便利だが、朝8時前までにはチケットオフィスに行き、確実に購入できるように並ぶ必要があるだろう。外国人のチケット購入の支払い方法は現金のみ。
3. 旅行会社などにチケットの購入を依頼する(外国人可)
本来は外国人は直接チケットオフィスに行かなければチケットを購入できないはずなので、なぜこれが可能なのか不明だが、旅行会社にチケットを購入するように頼むこともできる。この方法だとチケットを確保できる可能性が高いが値段がけっこう吊り上げられる傾向にある。また、旅行会社も結局は他の人々と同様に当日の朝8時頃にチケットを購入できるように手配するようなので、チケットを確保できるかは100%ではなさそう。
外国人にとっては朝一番に自分で直接チケットを買いに行くか、旅行会社に依頼するかの方法があるが、個人的には朝一番でチケットを購入しに行くことを選ぶ。旅行会社に頼むとかなり値段が高いだけではなく、結局旅行会社も当日の朝8時頃にチケットの確保を試みるためだ。
■行き方
麗江バスターミナル(丽江客运站)から「玉龍雪山」行きのバスが多く発着している。バスは玉龍雪山景区の入口/チケットオフィスがある場所(游客中心)に着く。所要時間は片道約30分ほどで、値段は15元。「玉龍雪山」行きのバスは、「忠义市场」や「古城口」、「红太阳广场」などのバス停も経由するので、そこで待っていてもバスに乗ることができる。
また、麗江バスターミナル(丽江客运站)へと帰る同じバスが、来たときに降りた場所=玉龍雪山景区の入口/チケットオフィス(游客中心)前から出発している。最終バスの目安は17:00-19:00だが、時期や状況により変わるので現地で要確認。
また紅太陽広場前の駐車場からも、玉龍雪山行きの乗合タクシーはあるらしい。
■その他
▷海抜4000mを超える氷川公園へと行く場合、高山病のリスクがあるので必要な人は薬なり酸素ボンベを事前に用意しておいた方がいい。酸素ボンベを買う場合は、麗江市内でも売っているのでそこで買っておいた方が景区内で買うよりも基本的には安い。
▷どの季節でもけっかうな寒さになるので、防寒具も持っていくようにすべき。持っていない場合は、チケットオフィスの建物でコートなどをレンタルすることも可能。
▷玉龍雪山(冰川公園)への1日の入場者数は8000人に限られている
■どんな場所/感想
青蔵高原から流れ出した長江の上流・金沙江が急カーブをする場所。金沙江は世界遺産・三江併流の一つとして他の二つの大河と平行に並んで流れているが、長江第一湾の地点で急に流れの向き大きくを変えて、それまでの三江の併流が終わる。長江としての金沙江はこの後、重慶などを通り抜けて上海まで到達し、太平洋へ流れ出るというのだからとにかく壮大でかっこいい。
長江第一湾は麗江市内から1時間半ほど行ったところにある石鼓鎮という集落から見ることができる。川の急カーブを見るためには高台に登る必要があるが、おそらく普通の人が行けて一番見晴らしがいい場所は、麗江から石鼓鎮へと行くときに集落の手前数百メートルの位置にある「第一湾观景台客栈」というホテル兼レストランの上の展望台(横に「一湾饭店」というお店あり)。急カーブの川の全体を真正面から見ることができる。長江第一湾に行くなら、この展望台に行くことが絶対おすすめ。
石鼓鎮の主な見どころは基本的には長江第一湾だけ。ただ、他にも戦時中の共産党軍の「長征」に関する博物館や古い鉄橋などがあり、また石鼓鎮の集落自体も田舎の伝統的な集落感があるので、町中を少し散策してみてもいいかもしれない。
麗江から絶対に行くべき場所とまでは言えないが、それでも長江第一湾はかっこいいし、興味があればおもしろいはず。
■オープン時間
24時間
*展望台は私有地の建物内を通り抜けるので、早朝や夜は空いてないかもしれない
■料金
無料
*展望台に行くには私有地の建物内を通り抜けるので、そこの住人が通行料を求めてくることもあるという情報あり。その場合20元くらい必要らしい。自分が行ったときは誰にも何も求められなかった。
■長江第一湾への行き方
麗江古城近くの金凱広場という場所から「石鼓鎮」行きの乗合タクシーが運行している。だいたいの乗合タクシーのフロントガラスには行き先として「石鼓鎮」というプレートがあるはず。なくても、ドライバーに石鼓鎮あるいは長江第一湾に行くかと聞けば教えてくれる。
長江第一湾は石鼓鎮の真横にあるので、石鼓鎮まで行けばOK。ドライバーに長江第一湾に行きたいと伝えていると、石鼓鎮から数百メートル手前の(展望台がある所)で降ろしてくれるかもしれない。
乗合タクシーは人が集まると発車する。所要時間は1時間-1時間半くらいで、料金は20-30元くらいが目安。
麗江へと戻る乗合タクシーも、石鼓鎮の中心部=石鼓港前から同じシステムで運行している。最終の乗合タクシーは18:00あたりのようなので、時間には要注意。
■展望台への行き方
長江第一湾を見渡すのに一番おすすめな「第一湾观景台客栈」というホテル兼レストランの上の展望台に行くためには、まず「第一湾观景台客栈」の建物の横にある階段を上る。すると、住宅の中庭のような場所に入るが、階段から上ってきて正面にある建物の中を通り抜ける。すると、左手に山の方へ上がって行く階段があるのでそれを上ると、展望台に着く。建物の中を通り抜けるのは気まずいが、そこを通り抜けないと山へ上がる階段に行けない。
■その他
▷方角的に虎跳峡からも近いので、虎跳峡でトレッキングをせずにただ川沿い観光だけをするのであれば、長江第一湾とまとめて1日で観光するのが効率的。ただし、タクシーをチャーターしている場合に限る。
■どんな場所/感想
「麗江旧市街」の一部として世界文化遺産に登録されている伝統的な家屋が並ぶ集落。麗江古城があまりに観光地化されているということで、もう少し落ち着いたものが見たいなら束河古鎮がいいよと勧められる場所。
たしかに、束河古鎮は比較的小さくて間違いなくきれいな村だが、観光客が来る場所は全てかなりきれいに整備されている。そのため、個人的には少し面白味がないなと感じた。
村のよりリアルな姿やより伝統的な姿が見てみたければ、観光客用の道から横の小さな路地を歩いてみよう。観光客が入ってこないエリアでは村のより自然な姿を見ることができる。
この村では散歩、買い物、食べ歩きなどが楽しい。特別なものはないが、村自体はきれいなのでそういう意味ではおすすめ。時間があって、超王道の麗江古城以外も見てみたいなら行ってみるといいと思う。
■オープン時間
24時間
*所要滞在時間の目安=2-3時間
■料金
30元(村自体への入場料+寺院や博物館への入場料)
*だいたいの村の入口にはチケット売り場と検査があるが、入口によっては無料で入れる場所もある
■行き方
路線バス:6路バスで「玉石白」バス停下車、そこから徒歩5分くらい
■その他
▷束河古鎮でのんびりしたければ、泊まることも可能
■どんな場所/感想
麗江古城前にある小高い丘を囲む公園。中には楼閣や寺院などがあるが、基本的にはいたって普通の公園。ただ1601年に建てられた五鳳楼という楼閣が特に有名。また、丘の上にも楼閣があるので、そこからは麗江の町並みや玉龍雪山などの景色が見渡せてきれいそう。自分は入場料として求められた50元が高く感じて入らなかったが、散歩したり丘からの景色を見たければ行ってみてもいいかも。
ちなみに、世界文化遺産「麗江旧市街」の一部に含められている。
■オープン時間
9:00-17:00
■料金
50元
*観光客は麗江古城の維持修繕費として50元徴収される
■行き方
路線バス:3、4、8、9、13、20路バスなどで「黑龙潭」バス停
■どんな場所/感想
黒龍潭公園の横にある博物館。陶器や祭事品、民族衣装、象形文字などハニ族に関するさまざまな展示があるが、展示量はかなり少なく特におもしろいものもない。博物館の前を通り過ぎるなら、一緒のぞいてみてもいいかもしれないが、そうでもなければわざわざ行く価値はないだろう。
■オープン時間
8:00-18:00
*所要滞在時間の目安=15分
■料金
無料
■行き方
路線バス:13、20路バスなどで「市幼儿园」バス停
■その他
▷第一/第三月曜日は閉館日
市内からはけっこう離れるが、遠い郊外まで行くと他の見どころもある
1. 瀘沽湖風景名勝区(泸沽湖风景名胜区)
▷麗江市内から北東に200kmほど距離があり、正確には雲南省と四川省の中にある風景区。湖が美しいと有名だが個人的にはただの普通の湖にしか見えない。
2. 宝山石頭城(宝山石头城)
▷麗江市内から北東に120kmほど距離がある、川沿いの巨大な岩の上につくられたナシ族の集落。その独特な雰囲気はかっこよさそう。
3. 白沙古鎮
▷麗江市内から北に12kmほど行ったところにある昔ながらの町並みが残る集落。世界文化遺産「麗江旧市街」の一部。
麗江には外国人が泊まれるホテルが豊富にある(中国では法律の規定により、外国人が泊まれるホテルと泊まれないホテルがある=外国人は比較的「良い」ホテルにのみ宿泊を許可されている傾向がある)。その中で、自分が泊まったものと他の良い感じのホテルをリストアップしておく。
*麗江で宿泊におすすめのエリアは、麗江古城の中かその周辺。古城はとても広いのでもう少し絞るならば、古城の木府よりも南西(左下)=忠義市場のあたりが特に便利だろう。古城にいつでも行ける一方で、麗江バスターミナルにも近いので動きやすい。
*ネットで見つけた外国人OKのホテルの中からおすすめを紹介しているが、実際に行ってみると外国人NGと言われることもあるので要注意。
自分が泊まったホテル
1. 丽江杨家客栈/Yangjia Inn
▷季節により100元以下-400元弱で泊まれるホテル。古城の一番外側にあるので、古城内もその周辺も観光しやすく、麗江バスターミナルからも徒歩10分くらいで便利。部屋と水まわりは比較的きれいだが、シャワーの水圧がかなり弱い。ホテルのスタッフはあまり英語はできないが、基本的には親切。
2. 丽江仪馨厢假日酒店/Yixinxiang Holiday Hotel
▷100元以下で個室に泊まれるホテル。部屋と水まわりは悪くない。麗江空港の目の前のエリアにあるので、空港まで徒歩10分以内で行ける。ホテルの人は英語はできない。
その他良さそうなホテル
3. 安隠私人庭院(丽江山峰院店)/Anyin Private Courtyard(Lijiang Shanfengyuan)
▷かなりきれいそうな個室に100元くらいから泊まれるホテル。麗江古城内の木府のすぐ近くにありどこに行くにもとても便利。予約サイトでのレビューもかなり高い。
4. 丽江21C景色酒店/21 C Lijiang Scenery Guesthouse
▷50元前後でドミトリー、100元前後で個室に泊まれるホテル。麗江古城内の木府のすぐ近くにありどこに行くにもとても便利。ホテルからの古城の眺めがいいらしく。またオーナーが英語を話せるらしい。
■この町の感想とおすすめ度
おすすめ度: かなりおすすめ
麗江の古城は中国国内外で有名なように実際古い町並みとしてかなりレベルが高い。中国でトップレベルの規模と美しいさ、保存状態であることは間違いないだろう。また、郊外にも虎跳峡や玉龍雪山、束河古鎮、長江第一湾など見応えのある見どころが揃っている。
■この町を旅する難易度(個人旅行)
易しい・少し易しい・普通・少し難しい・難しい
ほとんどの見どころはバスでちゃんと接続されているので、自分で動き回るのはそこまで難しくない。
■所要日数の目安
麗江古城や束河古鎮など麗江市内の見どころは1日-1日半ほどあれば見て回れるが、郊外の見どころはどれも多少離れているため、それぞれの見どころに半日から1日以上必要(虎跳峡のトレッキングは最低でも1泊2日)。そのため、最低でも3泊くらいすれば、まあまあ時間もあり市内外の好きなところを見て回れそう。