広西チワン族自治区/广西壮族自治区/Guangxi Zhuang Autonomous Region
寧明(ニンミン)/宁明/Ningming
世界文化遺産・左江花山のロック・アートの文化的景観
花山岩画の観光マップ
2016年に世界文化遺産に登録された、桂林のような小高い山の絶壁に古代の少数民族が赤色で描いたユニークな岩画が見られる場所。岩画は動物のシルエットなどで、いかにも古代感はある。
一番古いもので2500年ほど前に描かれたものだとされているので、屋外にあるそんなに古いものを見られるのはすごい。どうやら、単体の岩画としては世界最大規模のものらしい。
しかし、今でも岩画がしっかりと見えるとはいえ、山の岩肌の一部分が少し赤く塗られているだけにみえて、たいしたすごみはない。岩画自体も特別なデザインや美しさがあるわけではない。
そのため、普通の観光客として見る分にはたいしておもしろくはない。
特別、古代の岩画に興味があればいいが、そうでなければ全然おすすめはできない。
花山岩画は川沿いにあり、いまでは船の上からしか鑑賞することができない。そのため、すべての観光客は花山岩画のチケット売り場横にある船着場から中型の船に乗り、それで1時間くらいかけて7kmほど上流にある岩画を目指す必要がある。
陸路で花山岩画前まで行ったりそれを観光することはできない。
花山岩画前での鑑賞時間は10分ほどしかないが、そこに到達するまではまるで桂林のような小高い山と川の風景も楽しむことができる。
オープン時間=日中
園内観光用の船の出発時間=9:30、10:30、11:30、13:30、14:30、15:30(冬)/16:30(夏)
*船を運行するためには、最低でも5人の観光客が集まる必要がある。船の出発時間までに5人以上集まらない場合は、その時間の船は取り消しとなり、次の船の時間まで待たなければならない。
*船の出発時間は季節によっては変わるので現地でも要確認。
*所要時間の目安=2時間半くらい(船の往復+花山岩画の鑑賞時間+途中の集落の散策)
90元=園内観光用の船
*本来は入場料が80元必要だったが、いまでは入場は無料になっている
花山岩画は広西チワン族自治区の寧明という町の郊外にある。そのため、花山岩画に行くためにはまず寧明へと行く必要がある。
寧明へと行くには、広西チワン族自治区の省府・南寧から行くのが一般的。
南寧から寧明へはバスと鉄道で行けるが、鉄道は安いものの少なくて遅いなどとても不便なので、バスで行った方がいい。
南寧から寧明へのバスは、埌東バスターミナル(埌东汽车站)か江南バスターミナル(江南客运站)から運行している。どちらのバスターミナルからも7:30-19:30あたりの間は1-2時間置きに発車しているので、アクセスしやすいより便利なバスターミナルを使えばいい。
どちらのバスターミナルからのバスも、寧明バスターミナル(宁明汽车站)に着く。
寧明バスターミナル(宁明汽车站)から花山岩画まではまだ10km弱あるので、路線バスかタクシーで行く。
一番安いのは路線バスだが、花山岩画まで行く路線バスはかなり本数が少なく、運行状況も不明確なのであまり使いやすくない。ただ、寧明バスターミナルのスタッフあるいはその前に停まっている路線バスの運転手に聞いてみてもし運行しているならば、路線バスで行くのでもいいだろう。
寧明バスターミナルから花山岩画まで路線バスで行く場合、まず寧明バスターミナルから「百货大楼」行きの路線バスに乗って終点まで行き、そこで「山寨」行きの路線バスへと乗り換え、「珠连码头」バス停へと行く。「珠连码头」バス停の横が花山岩画のチケット売り場兼入口だ。
ただやはり路線バスは不便なので、おすすめなのはタクシー。
寧明バスターミナルから花山岩画までタクシーで行くと、片道20分くらいで、料金は40元前後が目安。節約したい場合はバイクタクシーで行くことも可能。バイクタクシーだと、片道20元前後で行くことができる。車のタクシーもバイクタクシーもバスターミナル前にたくさんいる。
花山岩画から寧明バスターミナルなどへと戻るには同様に路線バスかタクシーを使う方法があるが、路線バスは運行本数はかなり少なく時間も不明確。そのため、路線バスで帰りたい人はチケット売り場でその日の路線バスの運行状況を聞いておいた方がいい。
寧明へと戻る路線バスがない場合はタクシーを使うしかない。しかし、花山岩画がある場所は町のはずれでタクシーは(オンシーズンでもない限り?)ほぼ全くいないので、タクシーを確保するのは簡単ではないかもしれない。
もし路線バスがなくて、タクシーも見つけられなかった場合は、チケット売り場などで働いている人に助けをお願いするしかない。
花山岩画の最寄りにある町・寧明はとても小さな田舎町。そのため、外国人が泊まれるようなホテルも少ない。また、花山岩画以外に見るものはなく、他の場所への移動がとても不便。
そのため、寧明には宿泊せず、寧明からバスで2時間半弱の距離にある南寧から日帰りしたほうがいい。南寧と寧明の間には多くのバスが運行しているので、南寧を朝に出発すれば余裕で日帰りできる。
▷川の水や周りの自然が特にきれいに見えるらしい2-3月がベストシーズン。
▷観光客が少ない時期や時間帯に行くと人が集まらず、なかなか船が出発できないで困ることもあるかもしれないので、花山岩画にはなるべく早い時間に着けるようにした方がいい。早い時間に着いていれば、もしも船が出発しないことがあっても次の船を待てる。