河北省(カホク省)/河北省/Hebei Province
承徳(チャンドゥ)/承德/Chengde
清王朝時代、皇帝の避暑地として離宮などが建設されて発展した河北省(カホク省)の承徳(チャンドゥ)。日本人には全然メジャーな旅行先ではないが、北京や天津、東北部などにいるなら、ぜひ少し足を伸ばして行ってみてほしい都市だ。そこにはチベットと中華のスタイルを融合した宮殿や世界最大級の木彫り仏像など、圧巻の見どころがある。そこで!この記事では、実際に行ったからわかる承徳の各種おすすめや旅の便利情報をまとめる。
承徳の冒険マップ
■どんな場所/感想
承徳の避暑山荘は、200年ぐらい前に完成した清王朝の離宮。夏の間に皇帝が来て、政務などをしていたらしい。避暑山荘内には宮殿区・湖景区・山景区という3つのエリアがあるが、とにかくめちゃくちゃ広い。真面目に全部見て回ろうと思うと、一日かかっちゃうかも(湖景区・山景区にはそれぞれ遊覧船と観光バスあって、いくつかの停車地点で下りることが可能)。避暑山荘は世界遺産だけど、内部の建物や庭園自体はそこまですごく良い訳ではない。イメージ的には北京の頤和園などに似ている感じがして、少し見劣る。ただ、山の部分をまわる「環山コース」にある城壁の上から眺める小ポタラ宮は超絶景。このアングルからの小ポタラ宮を眺めるためだけでも、避暑山荘に入る価値がある。また、自分が行った時(9月上旬)は、夜になると山の中にホタルが沢山いて、すごく幻想的でキレイだった。承徳に行くのであれば、ここは外せない。
■オープン時間
4-10月=7:00-18:00、11-3月=8:00-17:30
※所要滞在時間の目安=2時間-5時間くらい
■料金
4-10月=130元、11-3月=90元
※環山コースの観光バス=50元(10中旬-4月は運休)、環湖コースの遊覧船=40元(10中旬-4月は運休)
■行き方
路線バス:5、6、10、15、17路バスなどで「避暑山庄」バス停
■その他
小ポタラ宮(小布达拉宫or普陀宗乗之廟)
須弥福寿之廟
■どんな場所/感想
小ポタラ宮(小布达拉宫or普陀宗乗之廟)は、チベットのラサにあるポタラ宮を模して作られた宮殿。チベット様式と中国様式をミックスして作られている。丘の上に向かって、高低差をつけて建てられていてすごくキレイ。赤や白の色使いも美しい。ここは、避暑山荘内の城壁から俯瞰するのが一番キレイだけど、それでも実際に内部に来てもけっこうキレイ。特に、宮殿内はチベット式の外見からは想像できない中国的な作りになっていて面白い。小ポタラ宮の横・徒歩10分くらいの距離にある須弥福寿之廟もチベット様式と中国様式をミックスした、似たようなつくりをしているが、規模は何周りも小さいので、そこまで面白くはない。
■オープン時間
4-10月=8:00-17:00、11-3月=8:30-17:00
※所要滞在時間の目安=1時間-2時間くらい
■料金
4-10月=80元、11-3月=60元
■行き方
路線バス:12、118路バスなどで「普陀宗乘之庙」バス停
■その他
■どんな場所/感想
普寧寺には世界最大級とされる約22mもの高さのある木彫りの仏像がある。行く前から聞いていたけど、実際に目の前で見ると想像を超える大きさ。こんなに巨大なものを木彫りしたとか訳がわからなすぎる笑。でもすごくすごいので、この仏像を見るためだけでも訪れる価値がある。寺院自体はいたって普通なもので、大して面白くはない。
■オープン時間
4-10月=8:00-17:00、11-3月=8:30-17:00
■料金
4-10月=80元、11-3月=60元
■行き方
路線バス:6、26路バスなどで「普宁寺」バス停
■その他
遠くの山の上に見える棍棒みたいな岩が磬錘峰で、その手前にある黄色い笠みたいな建物が普楽寺。
■どんな場所/感想
磬錘峰景区には、磬錘峰/磬锤峰・普楽寺/普乐寺・安遠廟/安达庙という三つの主要ポイントがある。磬錘峰/磬锤峰は、小高い山みたいな感じのところで、頂上には高さ約60mの棍棒のような形をした巨石がある。普楽寺/普乐寺には旭光閣という北京の天壇公園を模してつくられた建物がある。安遠廟/安达庙はモンゴル族の仏教聖地を模してつくられたらしい。自分はどれも時間の関係で行けなかったが、そこまで見る価値があるようには思えなかった。
■オープン時間
4-10月=7:00-18:00、11-3月=8:00-16:30
■料金
50元
*リフト=片道50元、往復80元
■行き方
路線バス:10、26、28路バスなどで「喇嘛寺」バス停
■その他
市内からはけっこう離れるが、遠い郊外まで行くと他の見どころもある
承徳には外国人が泊まれるホテルがある程度ある(中国では法律の規定により、外国人が泊まれるホテルと泊まれないホテルがある=外国人は比較的「良い」ホテルにのみ宿泊を許可されている傾向がある)。その中で、自分が泊まったものと他の良い感じのホテルをリストアップしておきます。
*承徳で宿泊にオススメのエリア(=グーグルマップの茶色いエリア)は、町の繁華街を南北に貫いている「南营子大街」という通り周辺と、それに近い「广仁大街」という通りの周辺です。基本的には、「火神庙」周辺が町の中心部のイメージです。
*ネットで見つけた外国人OKのホテルの中からおすすめを紹介していますが、実際に行ってみると外国人NGと言われることもあるので要注意。
自分が泊まったホテル
その他良さそうなホテル
ミドルキングダムの食べログ「大众点评」から、承徳のレストラン・トップ5を紹介します!(*名前を中国の地図アプリ-百度地図や高徳地図-などへコピペすると場所や時間などもっと詳しく調べられます)
大众点评のトップ5
■この町の感想とおすすめ度
おすすめ度: 3.9/5/0
■この町を旅する難易度(個人旅行)
易しい・少し易しい・普通・少し難しい・難しい
=町は比較的こじんまりとしていて、観光スポットや交通機関も全てバスでつながれていて動き回りやすい
■所要日数の目安
承徳の主要観光スポット4ヶ所(避暑山荘、布達拉+行宮、普寧寺、磬錘峰)全てに行くのであれば、最低丸々2日間は必要。ゆっくりと回りたいなら3日間あると楽。
■ その他情報