大理でおすすめの見どころとホテルなどの旅情報

2020年1月5日

★★★★★=”全国的に考えても”絶対おすすめ・すばらしい・必見

★★★=絶対おすすめ・すばらしい・必見

★★=まあまあおすすめ・わるくない

★=人によっては行ってもいいかも・普通

▲=詳細不明

 

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雲南省(ユンナン省)/云南省/Yunnan Province

大理(ダリ)/大理/Dali

雲南省の省都・昆明から高速鉄道で西北に2時間ほど行ったところにある大理は、ペー族が多く居住する大理ペー族自治州の中心都市。

この地には古くから長い歴史があり、特に938-1253年の間には大理国という国家が独自の統治をしていた。その位置関係から、中国とインドの間の交易点としても発展してきたとされる。

そんな大理の観光の見どころはさまざまな古鎮(古い町並み)と周辺の自然。

特に、大理にはいまでも大理古城という四方を城壁と城楼に囲まれたオールドタウンが残っていて、多くの人々が観光に訪れている。また、大理の象徴でもある洱海という巨大な湖の周りには他にも多くの古鎮があり、それぞれ古き良き町並みを残している。

ペー族は中国語で白族と言われるように、白色を重んじる民族なので、この地域の建物は白っぽいものが多いのもきれいだしおもしろい。

たしかに中には再建された建物やかなり観光地化されている場所もあるが、それでも大理ではやはり古鎮を散策して遊ぶのがメインだろう。

その他には、洱海や蒼山のような自然に加えて、崇聖寺三塔のような歴史的な美しい寺院もある。

 

おすすめの見どころ

大理の観光マップ

 

★★★大理古城

 

■どんな場所/感想

かつてこの地に存在した大理国の都だったお城。町自体は700年代後半につくられたものなので、その歴史はかなり長い。

大理には白色を重んじる文化のある白族=ペー族という少数民族が多いので、中国の他の都市ではあまり見ない白塗りされた建物が多い。

いまでは古い建物が減りかなり観光地化しているが、それでも正方形の形に古い城壁が町を囲んでいる姿はかっこいい。城門をくぐると古城の中には石畳が敷き詰められていて、まわりにさまざまなお店が入って賑わっている。

古城内には、南門や五華楼、キリスト教教会(天主教堂)、大理市博物館、大理非物質文化遺産博物館、文廟などの見どころがあるが、特に見るべきものとされているのは南門と五華楼。また南門の裏にある大通り・復興路とその周辺の洋人街なども観光客に特に人気。

ただ、南門と五華楼は20-30年ほど前に再建されたものなので、外から眺めるとふつうにきれいだが、特に五華楼は中に入るとかなり現代化されていてそれは少し残念(五華楼の中にはカフェがある!)。

キリスト教教会は比較的年季が入っていて興味深く、また大理市博物館、大理非物質文化遺産博物館はそこまで展示が充実していないものの石碑や出土品などがありわるくはない。

そのため、大理古城は南門と五華楼がある復興路を中心にいろいろと好きに歩き回るのがおすすめ。

■大理古城内の見どころ

▷南門

 

▷五華楼

 

▷大理市博物館

 

▷大理非物質文化遺産博物館

 

▷キリスト教教会(天主教堂)

 

▷文廟

など

■オープン時間

▷古城=24時間

▷南門(上にのぼる)=4月1日-10月31日=7:00-21:00、11月1日-3月31日=7:00-20:00

▷五華楼(上にのぼる)=8:00-20:30

▷大理市博物館=夏時間=8:30-17:30、冬時間=9:00-17:00

▷大理非物質文化遺産博物館=夏時間=8:30-17:30、冬時間=9:00-17:00

▷キリスト教教会(天主教堂)=8:00-18:00

▷文廟=9:00-17:00

■料金

全て無料

■行き方

大理古城は広いのでさまざまなポイントへの行き方がある

南門

路線バス:4路バスか崇聖寺三塔専線(崇圣寺三塔专线)で「大理南门」バス停

東門/洱海門

路線バス:8路バスで「大理东门」バス停

五華楼

路線バス:4、C7路バスや崇聖寺三塔専線(崇圣寺三塔专线)で「红龙井」バス停下車、徒歩7分くらい

■その他

▷レストランやお土産屋などの値段は観光地価格としてかなり釣り上げられている場所が多い

▷南門や五華楼などは夜にライトアップがある

▷南門とその横の城壁は登ることができるが、場合によっては修理などで閉鎖されている

 

★★★崇聖寺三塔文化旅遊区(崇圣寺三塔文化旅游区)

 

■どんな場所/感想

大理古城とともに大理観光で一番有名かつ人気な場所のひとつ。大理について調べると、たいていこの寺院の象徴でもある三つの塔の写真が出てくる。

崇聖寺は大理古城から1.5kmくらいのところに入口があり、そこから山の斜面へと向かって2kmほど一直線に塔や寺院が並んでいる。ひとつの寺院を見終わったと思ってもこれでもかと言うほど寺院の裏に寺院が連なっている。

それぞれの寺院にさまざまな仏像などがあり興味深いが、特に美しいのは三塔。寺院の他の建物が再建されたのに対して、三塔だけは800年代に建設されて以降その姿をいまでも保っている。一番高い塔は約70mもあり、そのユニークなデザインとともにとてもかっこいい。

また、寺院の奥へ奥へと行くほど高さがあがるので、一番奥にある楼閣からは大理や洱海、その周りの町と山などを見渡すことができてすごくきれい。

寺院内には追加料金で園内観光バスがあるが、全部自分で歩いてもそこまでの距離はないかつアップダウンもきついものではないので、歩いて回る方がおすすめ。歩けば自分の好きに何も見逃さずに回ることもできる。

■オープン時間

5月1日-10月31日=7:10-19:00、11月1日-4月31日=7:30-18:30

*所要滞在時間の目安=2-3時間

■料金

75元

*園内観光バス:往復=35元、片道上り=20元、片道下り=15元

■行き方

路線バス:崇聖寺三塔専線(崇圣寺三塔专线)で「崇圣寺三塔」バス停

*大理古城から歩いても20分程度で、その道中いろいろと町の様子も見られるので、歩いて行くのもおすすめ

■その他

▷晴れている日に行くのがおすすめ(寺院や三塔が後ろの山と一緒にきれいに見える+寺院の一番奥にある楼閣から大理と周りの景色がきれいに見渡せる)

 

★★喜洲古鎮(郊外)

 

■どんな場所/感想

大理古城から北に20kmほどの場所にある古鎮。こちらも観光地化が進んでいるが、それでも大理古城ほどではない。また、喜洲古鎮にもペー族の多くの白い建物があるが、喜洲古鎮の方が大理よりも古い昔ながらのきれいな建物が多い印象も受ける。

ただ、古鎮内にはこれといって特別な見どころはない。古鎮中心となる四方街の周りに、多くのレストランやお土産屋などが集まり、またところどころ寺院や歴史的建物などがある感じだ。例えば、アクセサリー屋などはおしゃれでいい感じの場所が何箇所かあってそれはいいなと思った。

また、いい感じの古い建物が集まる路地を歩き回って、写真を撮ったりするのも楽しかった。

古鎮の外側3kmくらいの場所にある海舌生態公園に行くと、大理の象徴的な湖・洱海も見ることができる。

もし大理古城よりももう少し小さくて、もう少しリアルな古いいい感じの町並みをのんびり見て回りたいのであれば楽しいだろう。

■オープン時間

24時間

*所要滞在時間の目安=3時間くらい

■料金

無料

■行き方

大理古城西門(蒼山門/苍山门)の前にある駐車場に、大理と喜洲を結ぶマイクロバスがある。バスには「大理-喜洲」という表示があり、バスにある程度人が集まると発車する。大理古城から喜洲までの所要時間は20分くらいで、6元。

バスは喜洲古鎮の入口へとつながる交差点の前を通り過ぎるだけで、喜洲古鎮前までは行ってくれないので、その交差点(地図上「見どころ:喜洲古鎮」赤3番)で降りるように注意が必要。心配なら運転手に喜洲古鎮に行きたいということを伝えておけば、降りる場所を教えてくれるはず。

大理北バスターミナル(大理汽车客运北站)から「蝴蝶泉」や「洱源」行きのバスに乗り、「喜洲」で下車する方法でも行けるらしい。

上の二つの方法もそこまで難しくはないが、コミュニケーションなどが不安なら一番楽なのは直通観光バスを利用することだろう。大理古城とその周辺の観光地は、「大理景区直通車」という観光用直通バスでつながっている。

大理古城から喜洲古鎮へと行く直通バスもほぼ1時間おきに運行している。直通バスのチケットは大理古城内外や周辺の観光地にある「大理景区直通車」のチケット販売ブース兼乗り場で買うことができ、大理古城南門前近くにある駐車場からバスが発着している。

*喜洲から大理古城あるいは下関へと戻るマイクロバスや景区直通バスは18:30前後で終了してしまうので、帰りの時間には要注意

■その他

▷喜洲にはCNNに「中国で最もすばらしい歴史的ホテル8選」に選出されたことのあるリンデン・センター(The Linden Center/喜林苑)というホテルがある。外国と中国の架け橋になろうと取り組んでいる欧米出身のリンデン夫妻によって設立されたホテルで、そのすばらしさから中国国内外の多くの賓客も訪れることでとても有名。喜洲を訪れるなら泊まってみてもいいかも。

 

▲蒼山景区(山景区)

PC : http://www.kmcits1505.com/picshow/?article-406-00-88.html

 

■どんな場所/感想

大理古城の東側にあるのが巨大な湖・洱海で、西側にあるのが蒼山。蒼山には3000-4000m級の頂が連なっていて、観光客は山の中腹や山頂エリアをハイキングしたりすることができる。山には豊かな緑があり、また池や川、滝、雪などを見ることもできる。蒼山から眺める洱海や大理なども美しいらしい。

蒼山は全長が40kmほどあるため、観光できるエリアも数カ所ある。比較的有名なエリアは洗馬潭(洗马潭)や玉帯雲遊路(玉带云游路)。

洗馬潭へは洗馬潭大ロープウェイで行くことができ、ロープウェイ降り場から標高3966mにある展望台へとハイキングすることができる。ハイキングの往復は2時間くらいで、途中、山や池などを見ることができる。

玉帯雲遊路へは感通ロープウェイで行くことができ、ロープウェイ降り場から中和寺までの10kmほどをハイキングすることができる。途中、山や滝、洱海なども見ることができる。

自分は蒼山に行くか悩んでいろいろと調べたが、多くの時間とお金を使って行くほど特別なものがあるようには見えず、またそこまで美しくも見えなかったので、結局行かなかった。

時間と興味がある人は行ってみてもいいかもしれないが、個人的にはここに時間を費やすよりは、大理から近い麗江や昆明を観光した方が楽しいと思う。似たような見どころとして、麗江なら玉龍雪山や虎跳峡、昆明なら石林があり、それらの方が蒼山よりも全然きれいだし楽しい。

■オープン時間

5月-10月=8:00-18:00、11月-4月=8:30-17:00

*所要滞在時間の目安=半日-1日

■料金

入場料=40元

*感通ロープウェイ(苍山感通索道)=往復80元、片道50元

*洗馬潭大ロープウェイ(苍山洗马潭索道)=往復300元

■行き方

蒼山にはいくつかの観光できるエリアがあり、どれに行くかで行き方が違う。

*洗馬潭

天龍八部影視城にある「影视城白鹤溪」ロープウェイ駅から「洗马潭」ロープウェイ駅へと行く(洗馬潭大ロープウェイ)

*玉帯雲遊路

大理古城の南にある感通寺近くから感通ロープウェイで終点の「清碧溪」まで行く

■その他

▷他にも、中和寺(大理古城の西側)へと行く「中和ロープウェイ」や天龍洞(大理古城の北側)へと行く「天龍ロープウェイ」などもある

 

▲洱海公園

PC : https://dp.pconline.com.cn/dphoto/list_3830458.html

 

■どんな場所/感想

大理の象徴的な湖・洱海に面した公園。大理古城の南方にある下関というエリアにあり、洱海の南端にある。ここでは、洱海や蒼山を見渡すことができ、また遊覧船などもある。

ただ、洱海を間近に見たいという訳でなければ、わざわざほとんどの観光客がいる大理古城からこの公園まで行くのは不便(この公園は大理古城の南20kmくらいの位置にある)。

遠くからでも良ければ、崇聖寺三塔文化旅遊区からでも洱海は見渡せるし、喜洲に行けば近くの公園(海舌生態公園)から目の前に洱海が見える。

■オープン時間

24時間

■料金

無料

■行き方

路線バス:23路バス、三塔専線などで「兴盛大桥南」バス停

 

その他の見どころ

市内と郊外には他の見どころもある

1. 石宝山風景区

▷大理と麗江の中間地点(大理の北約110km、麗江の南約90km)にある風景区で、石鐘山石窟という石窟群がある

2. 沙渓古鎮

▷茶馬古道の交易点だった古い町並みが今でも見られる場所

3. 双廊古鎮

▷洱海の北東にある古い町並みで洱海に面している

4. 大理農村電影歴史博物館

▷中国初の農村映画に関する博物館

5. 天龍八部影視城

▷「天龍八部」という中国の歴史映画を撮影するためにつくられた大型セットをテーマパークにした場所。園内には、明王朝時代に中国に来ていて帰れなくなった日本人僧の供養塔もある。

6. 諾鄧

▷大理から北西に100kmくらいの位置にある千年くらいの歴史があるとされるペー族の村。斜面沿いに古い建物が並んでいていい感じ

7. 巍山

▷大理の下関から南に60kmくらいの位置にある歴史的な建物が多く残る場所で、郊外には道教名山のひとつ巍宝山もある。

 

ホテル

大理には外国人が泊まれるホテルが豊富にある(中国では法律の規定により、外国人が泊まれるホテルと泊まれないホテルがある=外国人は比較的「良い」ホテルにのみ宿泊を許可されている傾向がある)。その中で、自分が泊まったものと他の良い感じのホテルをリストアップしておく。

大理で宿泊におすすめのエリアは、大理古城の中かその周辺。その中でも特に、大理古城の南門・復興路・蒼山門の近くが便利。大理観光のもうひとつの拠点・下関に泊まることもできるが、大理古城からは20kmほど離れていて観光しづらいのでおすすめではない。

*ネットや口コミで見つけた外国人OKのホテルの中からおすすめを紹介しているが、実際に行ってみると外国人NGと言われることもあるので要注意。

 

自分が泊まったホテル

1. 五行客栈/Dali Five Elements Int’l Hostel

▷100元前後で個室に泊まれるホテル。部屋と水まわりはわるくはない程度。自分はオフシーズンに行ったこともあり、ホテルには19時以降誰もいなくて真っ暗なため、自分で門を開けて入る必要があった。場所的には大理古城の蒼山門や南門に近くて便利だった。しかし、部屋のドアの鍵を内側からかけられないという訳の分からない構造になっているため、部屋にいるときの安全が少し心配。そのため、このホテルはおすすめできない。

 

その他良さそうなホテル

2. 大理锦墨吾心安处民宿/The Jade Emu International Guesthouse

▷30元前後でドミトリー、100元前後で個室に泊まれるゲストハウス。部屋や水回りは普通にきれいそう。場所は大理古城の蒼山門や南門に近いのでとても便利。

 

3. 大理无若蓝鸟巢精品主题客栈/Blue Bird Nest Guest House

▷100元くらいから個室に泊まれるホテル。部屋も水周りも清潔そう。大理古城の東側にある「洱海門」の近くにありロケーションはわるくない。評価が圧倒的に多くて高い。

 

その他の情報

■この町の感想とおすすめ度

おすすめ度: おすすめ

大理古城や崇聖寺三塔などの歴史的な場所がけっこう多く見応えもある。特に中国では珍しいペー族の白っぽい町並みが大理古城やその周辺の古鎮などで見られるのもおもしろい。郊外にはいい感じの古鎮や蒼山や洱海などの自然も多い。

 

■この町を旅する難易度(個人旅行)

易しい・少し易しい・普通・少し難しい・難しい

それぞれの見どころの間には多少の距離があるので移動が少し大変だが、基本的には多くの場所がバスでつながれている。路線バスが不安な場合は、大理景区直通車を使うと簡単に観光地を回ることができる。

 

■所要日数の目安

大理古城や崇聖寺三塔などの大理で絶対に行くべき場所は1日でも見て回ることができる。ただ、大理の周辺には喜洲古鎮などの見どころもあるので、最低でも2泊くらいはあるといいかも。

 

■その他

▷大理は年間平均気温が15℃らしく、どの季節に行っても基本的に穏やかで過ごしやすい

 

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