★★★★★=”全国的に考えても”絶対おすすめ・すばらしい・必見
★★★=絶対おすすめ・すばらしい・必見
★★=まあまあおすすめ・わるくない
★=人によっては行ってもいいかも・普通
▲=詳細不明
甘粛省(カンシュク省)/甘肃省/Gansu Province
張掖(ジャンイエ)/张掖/Zhangye
ミドルキングダムの観光地としてまだまだ知名度が低い張掖。しかし、甘粛省の奥地にあるその町にはその知名度の低さとは裏腹に非常にレベルの高い見どころがそろっている。
カラフルな地層が広大な大渓谷の中にまるでレインボーマウンテンのように広がっている七彩丹霞や、かっこいい奇石が広がる冰溝丹霞、赤い岩肌がミドルキングダムのグランドキャニオンと言われる平山湖大峽谷、チベット仏教寺院と石窟が集まる馬蹄寺、室内のものとしてはミドルキングダム最大の寝釈迦仏がある大仏寺などなど、どれも圧巻の見どころだ。
一つだけレベルの高い見どころがあるような町は多いが、張掖のように何個もかなりレベルの高い見どころが集まっているのは稀だ。それゆえにこの町は自分が超おすすめしたい町でもある。
甘粛省の奥地にあるためたしかに行くのは少し遠い。しかし、今ではこの一帯は高速鉄道が整備されたので、西安や敦煌などから高速鉄道に乗れば快適かつ早くアクセスすることができるようになった。シルクロードを旅するのであれば絶対に訪れるべき都市だ。
張掖の冒険マップ
■どんな場所/感想
大峡谷の中に出現したカラフルな地層が超絶景な七彩丹霞。張掖に行く人のみんながこの場所を目指してくるとまで言える絶対的な存在。七彩丹霞では赤、白、緑、黄、茶、黒などなど本当にすごい色鮮やかな地層があたり一面に広がっているので超すごい!その色鮮やかさからレインボーマウンテンとも呼ばれる。ここの地層は色鮮やかなだけではなく、地層のつながりが山を超えて谷を超えてはっきり見えるのでそれも本当にすごい。こんな絶景が2005年まで発見されず、最近になってやっと観光地化したっていうのも驚き。こんなレインボーマウンテンを何も知らずに見つけたら驚愕するだろうな笑
ちなみに、園内は4-5のエリアに分かれていて、観光客はそれぞれのエリアへと園内バスで移動し観光する。エリア内は好きに歩いて見て回れるが、エリア間は歩くことができない(おそらく景観保護のため)。それぞれの場所で違った表情が見えるのでとても面白い。七彩丹霞は超おすすめ。自分もまた行きたい笑
■オープン時間
朝日が出る時間から夕日の時間まで(時期により不確かなので現地で要確認)
*所要滞在時間の目安=3時間以上(全てのエリアをしっかりと見て回るのであれば3時間以上はあった方が良い。自分が行ったときはすごく混んでいて園内バスに乗るのに並ばなければならなかったので結局全てのエリアを見て回ることができなかった)
■料金
74元(入場券+園内観光バス)
■行き方
市内からはバスかタクシーで行く
バス:張掖西バスターミナルから「丹霞地质公园」行きのバスに乗る。張掖から地質公園へ行くバスは8:40以降17:00ぐらいまでで、1-2時間に一本ある。地質公園から張掖へ戻る最終バスは18:00前後だが、時期や状況により変わることがあるので現地で要確認。片道10元。
観光直通バス(张掖景区直通车):張掖西駅前から地質公園までの観光直通バスがある。張掖から地質公園へ行くバスは8:30以降17:30ぐらいまでで、1-2時間に一本ある。地質公園から張掖へ戻る最終バスは19:30前後だが、時期や状況により変わることがあるので現地で要確認。片道20元。
*宿によっては宿泊者向けに乗合タクシーを手配してくれる
*町中でタクシーを見つけてチャーターするのも難しくはない
■その他
▷カラフルな地層は晴れている時に日光が当たると特にきれいに見えるので、天気を確認して晴れの日に行けるようにしたほうが良い。日光があるのとないのでは美しさに圧倒的な違いがある。また理由は不明だが、時期により色の発色が違うようにもみえる。
▷園内をしっかりと見て回るにはけっこう時間がかかるので、中での時間を十分に確保できるように交通手段を決めた方が良い(タクシーチャーターなら現地滞在時間を長くするとか、バスなら早い時間に来て遅めのバスで帰るなど)
■どんな場所/感想
「ミドルキングダムのグランドキャニオン」とも呼ばれる大峡谷。赤っぽい岩山が広大に広がっている光景は圧巻。ここでは、ただ観光ポイントを見るだけではなく、峡谷内を歩き回ることができる。特に、直角90度のハシゴで崖をよじのぼるポイントなんかもあってとにかくスリル満点。自分の友人達は七彩丹霞と平山湖大峡谷の両方に行ったが、自由に見てまわれてもっとエキサイティングな平山湖大峡谷の方が好きだと言っていた。両方とも違った良さがあるので、両方に行けると最高。
■オープン時間
8:30-18:00
*所要滞在時間の目安=2-4時間くらい
■料金
100元
■行き方
市内からはバスかタクシーで行く
バス:張掖西バスターミナルから「平山湖」行きのバスに乗る。張掖から平山湖大峡谷へ行くバスは9:45に出発(時期や状況により変わることがあるので現地で要確認)。平山湖大峡谷から張掖へ戻るバスは16:40が最終(同じく現地で要確認)。所要時間は1時間半くらいで、片道14元。
*観光直通バス(张掖景区直通车)も張掖西駅前から運行することがあるはずだが、時期により運行状況が変わるので現地で要確認。
*宿によっては宿泊者向けに乗合タクシーを手配してくれる
*町中でタクシーを見つけてチャーターするのも難しくはない
■どんな場所/感想
大峡谷の中に独特の形をした岩山がいっぱいある絶景。七彩丹霞からすぐ近くにあるが、レインボーな地層がある訳ではなく、もっと緑の山々と茶色い岩山の風景なのでまた全然違った表情を持っている。園内は広いので、いくつかのエリアへと園内バスで行き、その場所で小高い山を登ったりその周りを歩いたりできる。けっこう高い場所なので、すごく遠くまで見渡せ眺めは最高!特に巨大要塞みたいに見える岩山はすごくかっこよかった!この場所はそこまで有名ではないが、すごく良いのでおすすめ!
■オープン時間
6:30-18:30
*所要滞在時間の目安=2時間くらい
■料金
60元(入場券=40元+園内観光バス=20元)
■行き方
市内からはバスかタクシーで行く
*観光直通バス(张掖景区直通车)が張掖西駅前から運行することがあるはずだが、時期により運行状況が変わるので現地で要確認。観光直通バスが営業していない場合は、市内か七彩丹霞国家地質公園からタクシーで行ける。
*宿によっては宿泊者向けに乗合タクシーを手配してくれる
*町中でタクシーを見つけてチャーターするのも難しくはない
■その他
▷七彩丹霞から車で20分ほどと近いので、タクシーチャーターをしている場合は二つをまとめて訪れるのがおすすめ!その場合両方ともしっかりと見て回れるように時間管理に気をつけた方が良い。順番としては、まず冰溝丹霞に行き、その後七彩丹霞に行き、そこで夕日を見て帰って来るのが理想。
■どんな場所/感想
張掖郊外にあるチベット仏教寺院などが集まったエリア。そのメインの見どころの馬蹄寺の石窟は、崖にそり立つ岩肌に掘られていてすごくかっこいい。中は登ることもできて、壁画や仏像、仏壇などがある。こんな崖にある岩の内部をけっこうな高さつけて掘っているのはとにかくすごい!その横には石窟としては最大規模の空洞が掘られているものもある。そこはたしかに広いし仏像などもあってかっこいい。あとエリア内には、他にもいくつかのおもしろいチベット仏教寺院やハイキングコースなんかもある。すぐ近くに見える山々もかっこいい。
■オープン時間
8:00-18:00
*所要滞在時間の目安=最低3時間はほしい
■料金
約70元
■行き方
市内からはバスかタクシーで行く
バス:張掖南バスターミナルから「马蹄寺」行きのバスに乗る。張掖から馬蹄寺へ行くバスは8:40前後に1-3台のバスがあるはずだが、正確な時間は時期により不確かなので現地で要確認。馬蹄寺から張掖へ戻るバスは16:00-17:00のどこかで出発するものが最終だが、正確な時間は時期により不確かなので現地で要確認。所要時間は1時間半くらいで、片道13元。
*観光直通バス(张掖景区直通车)も張掖西駅前から運行することがあるはずだが、時期により運行状況が変わるので現地で要確認。
*宿によっては宿泊者向けに乗合タクシーを手配してくれる
*町中でタクシーを見つけてチャーターするのも難しくはない
■その他
▷馬蹄寺の石窟内部は一度に入れる人数に制限があるので、人が多いときに行くと見終えるまでにけっこうな時間がかかる。時間があまりないときはなるべく早く先に行っておいた方がいい。
▷石窟内部の階段はかなり急なので動きやすい格好で行った方がいい。
■どんな場所/感想
元帝国の先祖フビライが生まれた場所でもある張掖市内中心部にある寺院。約900年の歴史があるらしく、写真は撮れないので見せられないが中には年季の入ったすごくかっこいい寝釈迦仏がある。室内にある寝釈迦仏としてはミドルキングダム最大のものらしい。他にも仏像などがあり、すごくいい感じの荘厳な雰囲気を醸し出している。また、文化財の展示や山西会館があるなど、敷地内はけっこう広く見どころが多い。どこに泊まっていても基本的にはかなり近いはずなので、ぜひ一度行ってみることをおすすめする!
■オープン時間
8:30-17:30
*所要滞在時間の目安=30-60分くらい
■料金
41元
■行き方
路線バス:1、15、16路バスなどで「大佛寺」バス停
1. 黒水国城堡遺址
▷謎の黒水国の遺跡。
2. 鎮遠楼/镇远楼
▷市内の中心部にあるベルタワーとドラムタワーを合わせたような楼閣。入場はできない。
3. 万寿寺木塔
▷約33mの高さがある9層の木塔。全て木組みでできていてかなり貴重らしい。
4. 山丹古長城
張掖郊外にある明代の万里の長城。
張掖には外国人が泊まれるホテルがある程度ある(中国では法律の規定により、外国人が泊まれるホテルと泊まれないホテルがある=外国人は比較的「良い」ホテルにのみ宿泊を許可されている傾向がある)。その中で、自分が泊まったものと他の良い感じのホテルをリストアップしておきく。
*張掖で宿泊におすすめのエリアは、町の中心部に位置する大仏寺や鎮遠楼の周辺。色々なところにアクセスがしやすくお店も多いので便利。
*ネットで見つけた外国人OKのホテルの中からおすすめを紹介しているすが、実際に行ってみると外国人NGと言われることもあるので要注意。
自分が泊まったホテル
1. 张掖丝路行者青年旅舍/The Silk Road Travelers Hostel
▷30元くらいで泊まれるホステル。個室も100元以下からある。大仏寺や鎮遠楼など町の中心部に近く、どこに行くにもとても便利。張掖駅と張掖西駅のどちらに行くにもバスで簡単に行ける。また、このホステルの一番良い所は、どれも郊外にある張掖の見どころへとシェアタクシーを運行していること。そのため、ホテルのスタッフに頼めばどこでも簡単に行ける。値段は最安ではないかもしれないが高くもなく良心的なものだ。ホテルのスタッフは皆とてもフレンドリーかつ相談すれば色々と助けてくれる。自分や他のゲストは夜遅くの電車に乗るのに駅までタダで送ってもらった。シャワーや洗面所もきれいにしてあるが、唯一の欠点はベッドが木の上で寝ているみたいにかなり硬いということ。それでもかなりおすすめ。
その他良さそうなホテル
2. 宜必思酒店(张掖市政府店)/ibis Zhangye Gov Station
▷150元前後で泊まれる良い感じの欧米系大手ホテルチェーン。設備は十分きれいそう。市内中心部(大仏寺)からもそこまで遠くない。
3. 荣泰大酒店/Rongtai Hotel
▷100元前後で泊まれる良い感じの4つ星ホテル。鎮遠楼のすぐ近くにありとても便利。
ミドルキングダムの食べログ「大众点评」の、張掖のレストラン・トップ5を紹介します!(*名前を中国の地図アプリ-百度地図や高徳地図-などへコピペすると場所や時間などをもっと詳しく調べられます)
大众点评のトップ5
■この町の感想とおすすめ度
おすすめ度: 超おすすめ
▷張掖の超目玉・七彩丹霞だけではなく、他の見どころもどれもかなりレベルが高くおもしろい。自然系や文化系が好きな人にとっては、特に最高の場所。
■この町を旅する難易度(個人旅行)
易しい・少し易しい・普通・少し難しい・難しい
▷郊外の見どころが多いが、観光直通バスやシェアタクシーなどそこへ行くための交通手段は豊富にある。また市内の見どころは中心部に集まっているし、駅などの交通機関も市内バスでわかりやすくつながっている。
■所要日数の目安
張掖の見どころはどこもレベルが高く省きづらいことに加え、市内から遠く見て回るのには時間がかかる。そのため、主要な見どころ(七彩丹霞、冰溝丹霞、馬蹄寺、平山湖大峡谷、大仏寺)を全部見ようとすると、最低でも3-4日かかるだろう。自分の予定に合わせて行くところを厳選して日程調整をするといいだろう。
■その他情報
▷馬蹄寺以外は紅葉などがあるようでもないので、ベストシーズンは特になくいつ行くのでもいいだろう。ただ強いて言うならば、冬(10月上旬の国慶節以降3月くらいまで)はかなり寒くなりそうかつ観光用の交通機関は少し減るかもしれないので、できれば冬は避けた方がいいかもしれない。