四川省/四川省/Sichuan Province
稲城亜丁(ダオチャン・ヤーディン)/稻城亚丁/Daocheng Yading
稲城亜丁自然保護区(ダオチャン・ヤーディン自然保護区)/稻城亚丁自然保护区/Daocheng Yading National Nature Reserve
稲城亜丁の冒険マップ
四川省と雲南省の境界沿いに位置する稲城亜丁自然保護区。海抜がとにかくめちゃくちゃ高い超高山地帯だ。園内には6000m級の象徴的な山が3峰あり、観光客はその麓の山や森、湖、川などを散策することができる。
散策といっても歩く場所の海抜は3500-5000mほどあり、そんなに可愛いものではない。四川省内にある似たようなスポットとして九寨溝や黄龍などがあるが、そちらが高山地帯(3000-3500mくらい)をポイントごとにハイキングするという印象なのに対し、稲城亜丁自然保護区はまるで超高山地帯での登山を体験しているかのような感じだ。(実際、登山のガチ装備をした人たちが、普通の観光客と同じ入口から数日間かけて奥地奥地へと入っていき登山やキャンプをしている。)
園内のほとんどの場所は確かに遊歩道が整備されているが、それでも標高のせいなのか目的地まで登るのはかなりきつい。また、園内観光バスと追加料金の電動カートを使ったとしても、園内最大の見どころである牛奶海(海抜4600m)と五色海(海抜4700m)へ辿り着くには最低でも往復10kmは自力で歩かなければならない。
しかし、逆にいうと普通の観光客として気軽にこんな超高山個地帯を間近で観光できるのは超貴重でもある。そこには、いつもなら空の遠くにしか見ることができなかった険しい雪山が目の前に雄大にそびえ、その下には鮮やかで透き通った青色の湖が広がっている。そんな超絶景はなかなか見られるものではない。また、森の中には清く澄んだ川が流れていて、季節が合えば色とりどりの紅葉とその中を駆け回る動物を見ることもできる。
さらに、言うまでもなく、こんな超高山地帯から見る夜の星空も超絶景だ。ここの園内には海抜ほぼ4000mの位置に亜丁村という集落があり、そこに泊まってその超絶景を見ることができる。自分は亜丁村に2泊して星空を見たが、夜空を埋め尽くす星空とはっきりと見える天の川がめちゃくちゃきれいだった。流れ星も見えた。
稲城亜丁自然保護区はどの主要都市からもかなり遠いし、現地での観光は体力的にはかなりしんどいかもしれない。しかし、そこには普通はなかなか気軽に到達できない超貴重な絶景がある。かなりおすすめの場所だ。
稲城亜丁自然保護区内はかなり広い。その中でも普通の観光客が行くであろう主要スポットについて簡単にまとめておく。
▷扎灌崩:園内観光バスの乗降場所
▷沖古寺(冲古寺):チベット式の寺院。中には色鮮やかな装飾や仏像などがあり、入って見学することができる。けっこうきれい。
▷珍珠海(卓玛拉措とも言われる):園内で一番高い約6000mもの標高がある仙乃日山の麓にある湖。写真ではけっこうきれいに見えるが、自分的にはどちらかというと緑に濁った水たまりみたいに見えた。ただ、目の前にある仙乃日山を見るには最適な場所。
▷沖古寺と洛絨牛場の間の約7kmのエリア:透き通っていてきれいな川沿いにある森の中を歩けるハイキングコース。自然はきれいだが、絶対に見なければならないような特別なものがある訳ではないので、時間と体力を節約したい人は電動カートで一気に通り過ぎてもいい。
▷洛絨牛場:電動カートの乗降場所がある場所。気持ち草原みたいに開けていて眺めはいい。ここから先の道が、牛奶海と五色海につながっている。
▷五色海:非常に険しい雪山の麓にある比較的大きい湖。湖自体の海抜も約4700mもある。名前の通り、太陽光の加減によって湖が色鮮やかな何色もの青色に見える。かなりきれい。
▷牛奶海(ミルクレイク):非常に険しい雪山の麓にある湖。五色海に比べると気持ち少し小さい。湖自体の海抜は約4600m。太陽光の加減によって湖が色鮮やかな何色もの青色に輝いて見える。かなりきれい。
▷智慧海(热色措とも言われる):牛奶海の横にあるオフロードの道を1時間くらい登っていくとある湖。湖は比較的小さいが、周りを超高山地帯に囲まれていて、全体の景色としてかなりかっこいい。ここまで行く普通の観光客はほぼいない。けっこう山奥にあり牛奶海からの道のりも険しいので、行くときは安全に要注意。
稲城亜丁自然保護区内はとにかく広く、様々な観光スポットと観光/登山ルートがある。普通の観光客のように1日だけ日帰りで観光する人もいれば、登山のガチ装備をして何日間も園内を登山する人もいる。ここでは、普通の観光客が利用しやすいルートをいくつか紹介する。ここで紹介したものや園内地図に載っている場所以外にも、実際は他のきれいな場所やルートがあるが、それらはかなり専門的かつ自分が紹介できるほど詳しくはわからないので割愛する。そのような情報がほしい人は現地で聞くと色々とわかるはずだ。
沖古寺→珍珠海(省略可)→沖古寺と洛絨牛場の間の約7km(追加料金の電動カートで省略可)→洛絨牛場→五色海→牛奶海
▷園内で絶対に外せないスポットは最奥地にある牛奶海と五色海だ。この二つを到達目標にその道中にあるスポットを普通に回る。
回り方詳細:
まず、沖古寺は稲城亜丁自然保護区の入口から乗る園内観光バスの終点のすぐ近くにあるので、少し寄って見てみるといいだろう。その後、沖古寺の裏にある階段を1kmほど登っていった先にある珍珠海に行ってみてもいい。そこからは、園内で一番高い約6000mもの標高がある仙乃日山が目の前に見える。しかし、そこまで興味がない、あるいは体力を後に温存したいのであれば珍珠海は省略してもいいだろう。きれいではあるが、後で行く牛奶海と五色海に比べたら珍珠海はかなり劣る。また珍珠海の方向は牛奶海と五色海の方向とは違うので、牛奶海と五色海に行くためにはまた寺に戻ってくる必要がある。
珍珠海に行ったとしても行かなかったとしても、次は牛奶海と五色海の方向へ進む。沖古寺から洛絨牛場までの約7kmのエリアは歩くこともできるし追加料金を払って電動カートに乗ることもできる。このエリアの景色はわるくはないが絶対に歩くべきとも言える特別な景色がある訳でもないので、そこまで興味がない、あるいは体力を後に温存したいのであれば電動カートで一気に通り過ぎてもいいだろう。ちなみに、行くときだけ歩いて帰りは片道だけ電動カートに乗って帰ってくるということもできる。
自力で歩いたとしても電動カートに乗ったとしても、洛絨牛場からはあとは自力で牛奶海と五色海へと歩くだけだ。このエリアは階段でどんどん山の上の方へと上がっていくことになるので、けっこうきついだろう。ちなみに、牛奶海と五色海までは連れていってくれないが、途中まで一部の距離であれば洛絨牛場から乗馬で行くこともできる(料金は片道300元)。
階段を全部登りきるとそこには牛奶海と五色海がある。どちらも500m以内のかなり近い位置にあるのでどちらを先にみてもいいだろう。そして、その二つを見終えたら今まで登ってきた道を帰っていく。園内から出る園内観光バス乗り場がある扎灌崩までは途中適宜電動カートに乗るなりして戻り、園内観光バスで園外へと出る。
*移動する距離がかなり長いので、朝一番の園内観光バスで回り始めた方がいい
*途中、時間や体力を見て珍珠海に行くか行かないか、電動カートに乗るか乗らないかを判断するといい
沖古寺→沖古寺と洛絨牛場の間の約7km(電動カートで省略)→洛絨牛場→五色海→牛奶海→智慧海→仙乃日山の周りの道→珍珠海(省略可)→沖古寺
▷園内で絶対に外せないスポットは最奥地にある牛奶海と五色海だ。この二つまで到達するのが普通の観光客のルートだが、このルートでは「その先の絶景」までも仙乃日山を周遊するように回る。実は牛奶海の先にはまだ美しい山々や湖があり、仙乃日山の周辺にある整備されていないオフロードを回ると沖古寺まで一周して戻ってくることができる。これはチベット仏教徒にとって聖山とされている仙乃日山を周回する巡礼コースでもある。牛奶海の先へと行く普通の観光客はほぼいなく体力的にもかなりきついが、自分的には園内で一番本物のきれいな自然の絶景が見られたのは牛奶海の先のエリアだった。
回り方詳細:
まず、沖古寺は稲城亜丁自然保護区の入口から乗る園内観光バスの終点のすぐ近くにあるので、少し寄って見てみるといいだろう。次に牛奶海と五色海の方向へ進むのだが、奥地を歩ききる時間と体力を確保するために沖古寺と洛絨牛場の間の約7kmのエリアは追加料金を払って電動カートに乗り一気に通り過ぎる。
電動カートの終着点である洛絨牛場からは自力でまずは五色海へと歩く。このエリアは階段でどんどん山の上の方へと上がっていくことになるので、けっこうきついだろう。ちなみに、牛奶海と五色海までは連れていってくれないが、途中まで一部の距離であれば洛絨牛場から乗馬で行くこともできる(料金は片道300元)。
五色海に行った後は、そのすぐ近くにある牛奶海に行く。そして、牛奶海も見終えたら、牛奶海の横から奥の山へと伸びているオフロードの道を登っていく。この先は行く道の目印も特にないし、歩くルートもただの獣道のようなオフロードなのでわかりにくい。ただ、なんとなく見えるオフロードの道を頼りに仙乃日山の周りを回るように歩き続ける。
牛奶海から1時間くらい登ると智慧海があるので、それがまず正しい方向に来ているという目印になるだろう。湖の横にもオフロードの道があるので、それをひたすら、仙乃日山の周辺を回るように歩いていくと最終的に珍珠海とその下の沖古寺まで戻って来ることができる。
牛奶海から沖古寺まで仙乃日山の裏側を回って戻って来る道のりは合計で13kmほどだ。そして最後は沖古寺の近くにある園内観光バス乗り場から園内観光バスで園外へと出ることができる。
*このルートは牛奶海と五色海、その先の超絶景が見られるが、体力的にも時間的にもかなりきついので、登山経験や体力にかなり自信のある人以外は安全のためにやめた方がいい。道中は標高が5000m近くまであってめちゃくちゃ高いのと、誰も他の人がいないのにスマホなどの電波も全く入らないので、高山病や遭難のリスクがある。
*このルートは朝一番で回り始めれば1日で回りきることも可能。しかし、やはりかなりきついので、(経験者であれば)ベストなのは、テントやキャンプ道具を持っていき、1泊2日で回ること。そうすると、普通の人では見られない夕日・星空・朝日の絶景も見られる。
1日目(全日):沖古寺と洛絨牛場の間の約7kmのエリア(追加料金の電動カートで省略可)→洛絨牛場→五色海→牛奶海→智慧海(省略可)
2日目(半日):沖古寺→珍珠海
▷園内で絶対に外せないスポットは最奥地にある牛奶海と五色海だ。1日目にこの二つを到達目標に、興味と体力があれば牛奶海の先にある湖まで行って帰って来るルート。実は牛奶海の先にはまだ美しい山々や湖がある。牛奶海の先へと行く普通の観光客はほぼおらず体力的にもきついが、自分的には園内で一番本物のきれいな自然の絶景が見られたのは牛奶海の先のエリアだった。そして、2日目には1日目に行き残した沖古寺と珍珠海を見て午後には園外に出て来る。2日に分けることで1日の行程が少し楽なことに加え、園内で1泊するので夕日・星空・朝日を見ることもできる。
回り方詳細(1日目):
まず、稲城亜丁自然保護区の入口から乗る園内観光バスを終点で降りた後は、牛奶海と五色海の方向へ進む。沖古寺と洛絨牛場の間の約7kmのエリアは歩くこともできるし追加料金を払って電動カートに乗ることもできる。このエリアの景色はわるくはないが絶対に歩くべきとも言える特別な景色がある訳でもないので、そこまで興味がない、あるいは体力を後に温存したいのであれば電動カートで一気に通り過ぎてもいいだろう。ちなみに、行くときだけ歩いて帰りは片道だけ電動カートに乗って帰ってくるということもできる。
自力で歩いたとしても電動カートに乗ったとしても、洛絨牛場からは自力で牛奶海と五色海へと歩くだけだ。このエリアは階段でどんどん山の上の方へと上がっていくことになるので、けっこうきついだろう。ちなみに、牛奶海と五色海までは連れていってくれないが、途中まで一部の距離であれば洛絨牛場から乗馬で行くこともできる(料金は片道300元)。
階段を全部登りきるとそこには牛奶海と五色海がある。どちらも500m以内のかなり近い位置にあるのでどちらを先にみてもいいが、牛奶海の先にある湖へと行く場合は五色海に先に行く。そして、(牛奶海の先にある湖へと行く場合は)牛奶海を見終えたら、牛奶海の横から奥の山へと伸びているオフロードの道を登っていく。この先は行く道の目印も特にないし、歩くルートもただの獣道のようなオフロードなのでわかりにくい。ただ、なんとなく見えるオフロードの道を頼りに仙乃日山の周りを回るように歩き続ける。牛奶海から1時間くらい登ると智慧海が見える。
湖も見終えたら今まで登ってきた道を帰っていく。園内観光バス乗り場がある扎灌崩までは途中適宜電動カートに乗るなりして戻り、園内観光バスで宿泊施設へ戻る。
回り方詳細(2日目):
まず、園内観光バスの終点のすぐ近くにある沖古寺に行く。その後、沖古寺の裏にある階段を1kmほど登っていった先にある珍珠海に行く。そこからは、園内で一番高い約6000mもの標高がある仙乃日山が目の前に見える。珍珠海の周辺を散策した後は、沖古寺まで同じ道を戻ってくる。そして、園内観光バスに乗り、宿泊施設・園外へと出る。
*1日目は移動する距離がかなり長いので、朝早い園内観光バスで回り始めた方がいい
*1日目は途中、時間や体力を見て電動カートに乗るか乗らないかを判断するといい(往復電動カートに乗れば時間は余裕、帰りだけ片道電動カートに乗るのでも時間は足りるはず)
*2日目も園内を見て回るためには、金銭的にも時間的にも亜丁村に泊まった方がいい
入場券売り場(観光客センター/游客中心)=6:30-18:00
*自然保護区内=24時間開放
*観光客センター発 亜丁村・扎灌崩行きの園内観光バス=7:20-17:40(4月26日-11月4日)、8:40-16:30(11月5日-4月25日)
*扎灌崩発 亜丁村・観光客センター行きの園内観光バス=9:00-19:30(4月26日-11月4日)、10:10-17:400(11月5日-4月25日)
*沖古寺と洛絨牛場の間の約7kmのエリアの電動カート=8:00?-18:00
270元(入場券=150元+園内観光バス=120元)
沖古寺と洛絨牛場の間の約7kmのエリアを往復する電気カート=往復80元、片道50元
*入場券と園内観光バスは3日間有効だが、有効期限内でも園外に出てしまうと次に入場するときに園内観光バスだけ本来の値段の半額=60元の支払いを求められるので要注意。そのため、2日以上園内を回る予定があるなら、お金的にも時間的にも園外ではなく園内の宿泊施設に泊まった方が効率がいい。
*入場券と園内観光バスの有効期間は3日間だが、園外に出ず亜丁村など園内に泊まっている場合は最初の入場以外もうチケットのチェックはないので、実際は好きなだけ園内にとどまれそう。実際、亜丁村のホテルでは園内に1週間近く滞在して写真撮影をしているという人にも会った。
稲城亜丁自然保護区は、稲城県の亜丁といわれる地域にある香格里拉鎮(シャングリラ鎮)という村から入ることができる。保護区の名前に稲城という名前が入っているが、稲城中心部(稲城の金珠鎮という場所)からはかなり遠いので要注意。また、近くに雲南省の有名観光地・香格里拉(シャングリラ)があるが、その香格里拉と保護区の入口前にある香格里拉鎮は全く違う場所なのも要注意。
距離にすると、稲城中心部から香格里拉鎮まで50kmほどあり(車で1時間半くらい)、保護区の入口がある香格里拉鎮から観光客が本当に観光を始められる園内の地点まではまだ40kmくらいもある(園内観光バスで1時間半くらい)。
以下では、稲城亜丁自然保護区を観光に訪れる人が泊まる可能性のある3つの場所から園内へのアクセスと他の周辺都市から稲城/香格里拉鎮へのアクセスを説明する。
町中や乗合タクシーが集まる地点(地図上緑3番)で、亜丁行きの乗合タクシーを探して乗る。運転手には、「亜丁(ヤーディン)」に行きたいと言えば伝わる。亜丁行きの乗合タクシーは、保護区の入口=観光客センター(游客中心)前にある香格里拉鎮に着くもので、香格里拉鎮内のどこで降ろしてもらいたいかを伝えるとそこまで連れて行ってくれるはずなので、入口がある「観光客センター(游客中心)」まで連れて行ってもらう。稲城から香格里拉鎮の任意の場所までの片道料金の相場は50元。観光客センター(游客中心)へ着いたら、入場券と園内観光バスのチケットを買い、園内観光バスで園内へ入る。園内観光後、稲城に戻る場合は、観光客センター(游客中心)の前で稲城へと行く乗合タクシーを探す。稲城の任意の場所までの片道料金の相場は同じく50元。
宿泊する場所にもよるが、村から保護区の入口=観光客センター(游客中心)までは最大4kmくらいの距離がある。観光客センター(游客中心)へと行くためには、村の通りを流しているバスか乗合タクシーに乗ることができる。特に乗車場所は決まっていないので、入口の方向へと走っているバスか乗合タクシーを見つけたら合図して乗せてもらう。片道料金の相場は5元。観光客センター(游客中心)へ着いたら、入場券と園内観光バスのチケットを買い、園内観光バスで園内へ入る。園内観光後、香格里拉鎮に戻る場合は、観光客センター(游客中心)の前で香格里拉鎮へと行くバスか乗合タクシーを探す。香格里拉鎮の任意の場所までの片道料金の相場は同じく5元。
そもそも亜丁村に宿泊する場合は、まず香格里拉鎮にある観光客センター(游客中心)で入場券と園内観光バスのチケットを買い、園内観光バスで園内へ入る必要がある。園内観光バスは、終点の扎灌崩へと着く前に亜丁村を通り過ぎるので、そこで運転手に合図をして停車してもらい宿泊場所へ向かう。観光客センター(游客中心)から亜丁村までは園内観光バスで1時間くらい。亜丁村から園内の観光を始める地点=扎灌崩までは、亜丁村内を通り過ぎる園内観光バスを呼び止めて向かうことができる。料金はかからない。園内観光後、亜丁村に戻る場合は、亜丁村行きの園内観光バスで戻る。また、亜丁村から園外へと出る場合は村を通り過ぎる園内観光バスを呼び止め、観光客センター(游客中心)へ向かう。同様に料金はかからない。
飛行機(to稲城亜丁空港/稻城亚丁机场)
▷直接接続都市と所要時間の目安:成都(CTU)/1時間・重慶(CKG)/1時間15分・西安(XIY)/2時間など
バス(to香格里拉鎮or稲城)
▷香格里拉鎮(=亚丁旅行バスターミナル/亚丁旅游客运站)へと直通で向かうバスは唯一成都から1日1便出ている
所要時間は約16時間で、料金は300元くらい
香格里拉鎮(=亚丁旅行バスターミナル/亚丁旅游客运站)から成都へと直通で向かうバスも1日1便あり
▷稲城(=稲城バスターミナル/稻城汽车站)へは周辺都市からの直通バスがある
成都/14時間・理塘/5時間・香格里拉(雲南省)/11時間・康定/10時間など
*飛行機は確かに時間をかなり節約できるが、値段がかなり高く、また一気に高度を上げてしまうことで高山病になりやすいので、あまりおすすめではない。
▷2日以上園内を回るなら金銭的にも時間的にも亜丁村に泊まった方がいい
▷1日しか回らない場合でも、園内を観光する前日には園内にある亜丁村か自然保護区の入口前にある村・香格里拉鎮に泊まった方が時間的に楽
▷稲城に泊まって、早朝に自然保護区へと向かい、夜に稲城へと帰って来ることも可能ではあるが時間的にも体力的にも非常に厳しい。そのため、少なくとも園内を観光する前日は亜丁村か香格里拉鎮に泊まった方が絶対いい。逆に、1日観光を終えてから夜に稲城へと宿泊場所を移し、次の町への移動をしやすくするのはあり。
▷稲城も香格里拉鎮も亜丁村も、外国人の宿泊OKの場所がある程度ある。
以下、自分が泊まったホテルとその他良さそうなホテルを紹介する。
※ネットで見つけた外国人OKのホテルの中からおすすめを紹介しているが、実際に行ってみると外国人NGと言われることもあるので要注意(中国では法律の規定により、外国人が泊まれるホテルと泊まれないホテルがある=外国人は比較的「良い」ホテルにのみ宿泊を許可されている傾向がある)。
自分が泊まったホテル
1. 稻城亚丁梵音海精品客栈/Fanyinhai Boutique Inn(@亜丁村)
▷亜丁村内では最安で泊まれるドミトリーがあるホテル。ドミトリーは1泊80元。室内は清潔でホットシャワーもいつでも使えて高性能。またホテルも全体的にきれいでフロントに良い感じのコモンスペースがある。そのコモンスペースは食堂みたいにもなっていて、ご飯も食べられる。料金は気持ち少し高いが観光地内なのでしょうがない。そのほかにも、食べ物や飲み物の販売や登山グッズ(防寒ジャケットや登山スティックなど)のレンタルもしている。スタッフも優しくとてもおすすめの場所だ。個室も200元くらいからある。
2. 稻城梵禾谷旅舍/Daocheng Fanhegu Hostel(@稲城)
▷ドミトリーが40元くらい、個室が200元くらいから泊まれるホステル。年季の入った感じがする建物だが、個室はまあまあ清潔で悪くはない。ドミトリーはそこまできれいな感じではない。
その他良さそうなホテル
3. 稻城亚丁图腾精品客栈/Yading Totem Boutique Inn(@香格里拉鎮)
▷いい感じのドミトリーか個室に低価格で泊まれる香格里拉鎮のホテル。ドミトリーは1泊30元くらいで、個室は100元くらい。内装もわるくはない。香格里拉鎮のバスターミナル(=亚丁旅行バスターミナル/亚丁旅游客运站)からも500mくらいの距離にあって便利。
4. 稻城亚丁智选假日酒店/Holiday Inn Express Daocheng Yading(@香格里拉鎮)
▷欧米系大手ホテルチェーン。一部屋500元くらいするが、かなりきれいでいい感じのホテル。朝食も提供される。また、ホテルの場所は自然保護区へ向かう通りに面しているので、ホテルの前からバスや乗合タクシーを捕まえやすい。
どのルートで回るかによるが、最低でも1日は必要。個人的には、1日で全ての主要見どころを見るのがおすすめ。
紅葉と雪山が同時に見られる10月中旬あたりがベストシーズン。春や夏もきれいだろう。冬の間(11月-3月くらい)は、非常に寒いかつ観光客が少なすぎるため宿泊施設やレストランで休業する場所も出て来るので、あまり観光には向いていないだろう。
おすすめ度: かなりおすすめ
▷かなり高い山々とその麓にある色鮮やかな湖はかなりの絶景。4000mから最大で5000mに近い高山地帯を園内観光バスや電動カート、整備された遊歩道を使って比較的気軽に観光できるのはすごい。
▷保護区内に入場するときにIDチェックがあるので、パスポートを忘れないように要注意
▷園内を出る園内観光バスは亜丁村へ行くものと観光客センター(游客中心)に行くものの2種類があるので行き先に要注意
▷園内では食べ物や飲み物を買える場所がかなり少ないので、園内に入る前の段階か亜丁村でしっかりと事前に用意しておく
▷海抜が非常に高く高山病になりやすいので、心配な人は高山病の薬や酸素ボンベ(現地で購入可)を用意しておいた方がいい