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知らないと絶対に困る-中国に行くなら絶対に知っておくべき注意点はインターネット・お金・ホテルの3つ※ですが、他にも重要な点はいろいろあります。そこでこの記事では、中国旅行/出張/留学に行くなら知っておきたい15の注意点について紹介します。これらの情報は、知らないとやばいというわけではありませんが、知っておくことで中国旅行がより安心・便利になると思うので、ぜひ参考にしてみてください!
※参考:中国旅行/出張/留学に行くなら絶対に知っておくべき3つの注意点
中国への旅行を考える際、治安が心配に感じる人もいるかもしれません。しかし、実際には治安は非常に安全です。自分自身、中国に行って怖いと感じたことはありません。夜道を歩いても安全です。また、日本人だからという問題もほとんどありません。たしかに、一定の反日感情は存在するかもしれませんが、個人レベルでは問題はほぼありません。個人的には、日本人であることでむしろ歓迎されることの方が多かった印象です。ただし、反日機運が高まる日や場所には適宜気をつける必要があります。自分は25カ国程度旅をしたことがありますが、治安の良さはかなり上位に入ると思います。
中国ではほとんどの場合、英語は通じないです。一部の高級ホテルやエリートビジネスマン、学生などは英語を話すことがありますが、一般の町中ではほとんど通じません(日本よりも通じない印象かなと思います)。中国は多民族国家であり、日本人は中国人と見分けにくいため、中国語で話しかけられることがよくあります。中国語が話せない場合は、翻訳アプリや指さしの会話帳を活用すると便利です。ただし気をつけないといけないのは、中国ではネット検閲が行われているため、Google翻訳などを使用する際にはVPNが必要です。そのため、VPNをしっかりと用意しておくなど、事前の準備が重要です。
中国に旅行する日本人はラッキーなことに、ビザは不要です※。中国に行くにあたってビザが不要な国は非常に少ない中、日本人は、中国への短期滞在が15日以内であればビザが不要です。ただし、駐在や留学など長期滞在の場合はビザが必要です。観光やトランジットで行く際はビザが不要です。
※コロナ禍以降、日本人へのビザ免除措置は停止されていて、中国に行くためには日本人もビザ申請が必要となっています(2024年6月時点)。ただし、ビザ免除がまた復活しそうという情報もあり、中国に行く人は、そのときの状況をよく調べる必要があるのでご注意ください。
※一方で、トランジットであれば日本人は今でもビザ免除で中国に行くことができます(72時間あるいは144時間以内の滞在まで)(2024年6月時点)。詳しくは、このジェトロの記事がわかりやすかったです。
※(2024年6月追記)日本人へのビザ免除措置はまだ停止されているので、中国の観光ビザを取ってきました!そこで、中国の観光ビザの取り方と作業フローを徹底解説する以下の動画を作ったのでぜひ参考にしてください!
この項目を立てること自体失礼かもしれませんが、心配する方もいるかもしれないので触れておきます。基本的に中国の食事には問題がありません。高級店から気軽な屋台まで、中国の食事はどこもとてもおいしいです。ただし、衛生面が気になる人は路上の屋台には注意が必要かもしれません。個人的な経験ではおいしかったと思いますが、衛生面に神経質な方は避けた方がいいかもしれません。
日本食が食べたくなった場合、中国の大都市では、日系のレストランやコンビニが多くあります。上海や北京、深セン、広州などでは日本食レストランや日系コンビニが充実しています。吉野屋、すき家、サイゼリア、スシローなどの日本食チェーン店や、地元の人が経営する日本食レストランも多く、選択肢は豊富です。
さらに、外資系のレストランも多くあるので、大都市では食事に困ることはないと思います。中国の食事も美味しいので、積極的に試してみることをおすすめします。特にオススメの料理は、新疆ウイグル自治区の新疆料理です。新疆料理の羊肉の串はかなりおいしいです。北京ダックとかもおいしいですね。他にも様々なおいしい料理があるので、ぜひ現地の食文化を試してみることをおすすめします。
中国に行くことに関連して心配されることに、スパイ関係のニュースなどがあるかと思います。日本人がスパイ容疑で捕まったという報道などがされることもあり、これに不安を感じる人もいるかもしれませんが、基本的に普通の観光客であれば何の心配もありません。ただし、何の意図はないとしても無用なトラブルに巻き込まれないようにするため、公的機関、軍事施設/設備、警察関連施設/設備、センシティブになり得る場所、警察などを撮影したり、それらに近づくことは避けるように注意したほうがいいかなとは思います。しっかりと注意すれば問題は起きないはずなので、適宜適切な注意が重要です。
また、空港や鉄道、地下鉄などのインフラ施設の撮影も避けるべきだという見方があるかもしれませんが、個人の経験から言えば、一般の観光客が普通に撮影する上では特に問題はないと思います。もちろん、それらのインフラ施設に軍事施設/設備や警察関連施設/設備があったり、警察などがいたりすればそれらについては撮影したり近づくべきではないと思います。
あとは、要人や公的機関/人物と接触し、そのような場でセンシティブになり得る話題に関する情報交換をすることなどがリスクになり得るかもしれません。ただ、ほとんどの人はこのようなことをすることはないのではと思います(個人的な感覚としては、これまでも様々な交流が普通に行われてきていると思うので、普通の交流としての接触であれば普通は問題にならないと思うので過度な心配は不要だと思います。ただ、レッドラインがよくわからないので、適度に注意するということなのかなと。)。他には、センシティブな組織や人物と接触すること、センシティブな研究/調査を行うことなどがリスクになり得るのかなと思います(がこちらもほとんどの人は無関係かなと思います)。
いずれにしても、個人的な印象としては、普通の人が普通のことをしているだけならリスクは極めて低いと思います(すみません、「普通」ってなんやねんって感じだと思うのですが、何がOKで何がダメなのかというレッドラインが不明確な中では、このような表現になります。。今がんばって説明するなら、上に書いたような注意点をしない人が「普通」に当てはまるようなイメージかなと思います。つまり、中国に行くほとんどの人は「普通」のはずです!)。
中国の大気汚染は改善されつつあるものの、都市や時期によってはまだ大気汚染がひどくなることがあります。そのため、念のため大気汚染に注意する必要があります。対策としては、まず、しっかりとしたマスクを持つことが挙げられます。大気汚染がひどい時には、喘息などの持病がある人は特につらいと思いますし、一般の人でも大気汚染がひどいときは不快な状態になることがあります。自分で北京にいたときには、空気質指数であるAQIが400超に達して非常に悪い状態になったときがありましたが、その際は、高熱や身体の痛み、倦怠感に襲われたことがあります。そのため、いつも着ける必要はないですが、大気汚染がひどいとき用にマスクがあれば便利だと思います。
マスクは日本で一般的に使われているものではなく、N95と呼ばれるような高性能なマスクが良いとされています。これはとても密閉性が高く、大気汚染がひどい時に効果的です。日本の薬局ではなかなか手に入らないと思いますが、インターネットで購入する方法や、中国で購入する方法もあります。
もう一つの対策は、大気汚染の状況を調べることです。自分が中国にいたときには、毎日外出前に「北京 空気」と検索して、その日の空気の状態を調べる習慣がありました(自分はこのサイトで調べたりしていました)。空気質指数であるAQIを確認することで、その日の大気汚染の状況を把握することができます。指数が100を超えると悪い状態であり、200や300、400などになると非常に悪い状態です。近年の北京などは大気汚染が改善されている傾向がありますが、念のため対策をしておくことが重要です。中国に滞在する期間が長い人は、100を目安にして、それを超えたときにはマスクを着用することを検討するといいかもしれません。このように、大気汚染に注意するには、しっかりとしたマスクを持つことと、大気汚染の状況を調べることの2つが重要です。
中国と日本の間には戦争の歴史があり、中国には、過去の戦争に関連する記念日が多く残っています。これらの日は記念式典が行われたり、普段に比べると日本に対する反日感情が高まりやすい日となる可能性があります。そのため、ほとんどの場合、実際には特に何も問題は起きないと思いますが、念のためこれらの日に注意しておくことが大切です。特に注意が必要な記念日は日中戦争や過去の歴史に関連する日です。具体的には、以下のような日付です。
【日中戦争や過去の歴史に関連する日付】
・12月3日:南京大虐殺
・9月18日:満州事変(柳条湖事件)
・7月7日:盧溝橋事件
・9月3日:対日戦争勝利記念日
・5月9日:対華21ヶ条要求
とはいえ、例えば、自分が12月13日に南京を訪れたときには、日本人であるからといって特に何も問題はありませんでした。まあ適度に注意が必要というだけです。また、地域特有の記念日もあるので、それらにも注意が必要です。例えば、重慶であれば重慶爆撃の日などもあり、記念式典が行われるため注意が必要です。
繁忙期も重要な注意点です。中国の繁忙期や観光シーズンは非常に混雑するので、観光で中国を訪れるとしてもそのようなタイミングは可能な限り避けるべきです。まともに見たいものが見て回れなかったり、大混雑に巻き込まれてしんどい思いをすることになります。特に注意が必要なのは春節と国慶節で、この時期はホテルの予約や交通手段の確保が難しく、観光地も非常に混雑します。どうしても避けられないとしても、本命の人気観光地に行くというよりは、せめてある程度郊外・辺境の地の観光地の方が少しはましになるかなと思います。
【中国の繁忙期や観光シーズン】※可能なら絶対に避けるべき訪中タイミング
・1月下旬〜2月上旬(1週間程度):春節
・10月上旬(1週間程度):国慶節
・4月下旬~5月上旬(5日程度):メーデー
日本のトイレは非常に清潔なため、海外でトイレを利用する際には日本と比べてきれいではないと感じることがあるかもしれません。特に、中国のトイレはきれいではない傾向にあります。大都市のきれいな店舗やショッピングモール、ホテルであれば比較的きれいなトイレがあったりしますが、田舎町や公衆トイレだと汚いことが多いので、中国でのトイレの使用には注意が必要です。トイレが汚い場合はできるだけ外でトイレに行くことを避けるか、きれいなお店を探すなどする必要があるかもしれません。また、中国のトイレはトイレットペーパーがないことが多いので、トイレットペーパーは持参することをおすすめします。中国には、壁がほとんどなく、便座が並んでいる「ニーハオトイレ」と呼ばれるトイレもありますが、これは現在では少なくなってきています。基本的に大都市ではほとんど見かけないと思いますが、もし見かけた場合は、一般の人が使うには難しいかなと思います。。。ちなみに、北京の中心部の胡同には「ニーハオトイレ」が実際にあるので、興味がある方は探してみてください。
中国旅行はとても安全だと思いますが、観光地や大都市では、観光客や外国人を狙ったぼったくりがあることもあります(個人的にはかなり少ない方かなとは思いますが)。特に注意が必要なのがタクシーです。中国のタクシーは、基本的にメーターを使用して運賃を計算してくれる場合が多いですが、一部の運転手はメーターを使わないことがあり、交渉が必要になることがあります。ただ、そのような運転手は信頼できない可能性があるので、利用を避けることをおすすめします。また、可能であれば、「DiDi」というライドシェアアプリ(中国版Uberです)を使用するのがおすすめです。DiDiを使えば、正確に目的地に行き、支払いもアプリで完結できるため安全です。ただし、近年ではタクシーもメーターを適切に使用することが多くなってきている印象です。
また、観光地では土産屋などで詐欺を試みる人もいるため、念のため注意が必要です。ただ、自分の経験では、このような人は非常に少ない印象です。自分は中国語を話すためそのような経験が少ない傾向なだけで、中国語を話すことができない、より外国人観光客っぽく見えてしまう方であれば自分よりは高い確率でぼったくりに出くわすかもしれませんが、それでもやはり比較的少ないのかなとは思います。適度な注意をしていれば全然大丈夫です。
中国では、身分証明書のチェックや荷物検査が非常に頻繁に行われます。そのため、外国人の場合は基本的にパスポートを携帯することが無難です。ホテルだけでなく、高速鉄道や長距離バスなどで移動する際には、チケットと身分証明書の確認が行われるため、パスポートを携帯することが重要です。例えば、上海に宿泊して日帰りで蘇州などに旅行に行く場合でも、駅でパスポートのチェックを受けないと電車に乗れない可能性があるため、パスポートを携帯することが重要です。
また、荷物検査は非常に頻繁に行われます。空港はもちろんのこと、地下鉄に乗る際なども毎回荷物検査が行われ、液体の検査も行われることがあります。これは面倒ですが、慣れるしかないでしょう(ほとんどの場合、形式上荷物検査をしているだけで、ほぼ流れ作業の場合が多いです)。ただし、旅行時にはトラブルを避けるため、問題のあるものは持ち歩かない方がいいと思います。
中国を訪れる際には、「郷に入っては郷に従え」(入乡随俗)の精神が重要です。中国では荷物検査が頻繁に行われ、監視カメラも多く設置されています(写真はかなり極端な例ではありますが・・・。北京の天安門広場です。)。どこにでも大量に設置された監視カメラには違和感を感じるかもしれませんが、中国ではこれに慣れる必要があります。街中には、フェンスが非常に多くありかなり邪魔です。フェンスは、街中や歩道沿いに設置されていて、人や車両の流れを制御したり秩序を保つために必要な措置とされているようです。鉄製のフェンスが多く、交差点を渡るためには遠回りしなければならないことが多々あるので、とてもめんどうですが、これも中国スタイルとして慣れる必要があります。
また、中国には良い人も優しい人もたくさんいますが、中にはマナーの悪い人もいます。列に並ばない、ぶつかってくる、騒がしいなど、様々な行動が見られることがありますが、これも中国スタイルとして慣れる必要があります。中国の多様性に慣れることが重要です。
中国では水道水を飲むことは一般的ではなく、基本的には飲料水をボトルで購入します。ただし、中国にはお湯を飲む文化が根付いていて、学校や様々な建物にはお湯の出る機械が設置されています。このお湯を水筒に入れて飲むことは安全で、中国人の中には、お湯を汲んでお茶を作る人がけっこういます。また、レストランではお湯は無料で提供されることが多いですが、冷たい水を頼む場合はボトルで購入することが一般的です。ということで、水を飲む際には、中国では買うことが一般的です。
中国では、冷たい飲み物を避ける習慣があります。そのため、ビールであっても常温で提供されることがあります。レストランで何も伝えずに注文すると、本当に常温のビールが出てくることがあるため、冷たいビールを希望する場合は、「冷えたビール」(冰的)と注文することが確実で無難です。
中国にはチップの習慣はありません。ホテルやレストランでチップを渡す必要はありません。
中国の観光地では、大人料金の他に学生料金が設定されている場合があります。しかし、外国人が学生証を提示しても、通常は学生料金の割引は適用されません。中国の学校に在籍している外国人であっても、学生割引を受けることは難しい場合が多いです。ただし、場所や状況によっては学生割引が利用できることもあるため、一応学生証を提示してみると良いでしょう。中国の学校ではなく、日本や他の国の学校に通っているとしても、学生割引を受けるために国際学生証を作る必要はありません。彼らが学生料金を適用するかどうかは、国際学生証かどうか関係ないからです。中国以外の学校の学生証でも、国際学生証でも、中国の学校の学生証でも、基本的には、そのときの担当者次第で割引が受けられるかが変わってきます(厳格ではなく、なんとなく運用されている印象です)。なので、学生証を持っているなら、とにかくダメ元でも提示してみて、学生料金の割引が効いたらいいなくらいで試してみるといいと思います。
動画ではここまでの15個しか紹介していませんでしたが、次のような中国訪問のヒントも中国に詳しい方々から教えてもらったのでこちらにメモしておきます。どれもとても参考になると思います!
<お金関連>
・QRコード支払いしか使えない場合は近くの中国人に現金を渡して代わりに払ってもらう
・旅行者であれば現金は必ず持っておいたほうがいい
・WeChat Payやアリペイは日本のクレジットカードと提携できるようになったが、中国のどこでも支払いがうまくいくとは限らない/使えないこともある(お店側が外国のクレジットカードを受け付けないパターンと、楽天カードとか一部のクレジットカードでは外国での支払いにロックがかかりやすくて使えないパターンがあるらしい)(→実際に中国で試してみましたが、半分以上の機会では問題なく日本のクレジットカードから払えました。ただ、確かに相手の設定なのか使えないことも多少はあったので、やはり現金も持っておいた方が安心です。)
<SIMカード関連>
・最近ではSMS が受信できる中国番号付きSIMカードがAmazonなど日本でも買える(→実際にChina UnicomのプリペイドSIMカード(電話番号なし・データのみ)をAmazonで購入して中国で使用しましたが、スマホに差し込んだ瞬間から使用でき、しかも、VPNなしでGoogleやLINE、YouTubeやInstagramなどどのアプリやウェブサイトも検閲なしで問題なく使用できたのですごく便利でした。料金も8日間7Gで1500円とか、30日間12Gで1800円とかかなりお得でおすすめです!)
・最近の観光地の多くはWeChatで事前予約が必要
・観光地の事前予約には現地の電話番号が必要
以上、中国旅行/出張/留学に行くなら知っておきたい15の注意点を紹介しました。これらの情報は絶対に知らないとやばいというわけではありませんが、知っておくと便利で問題を避けることができるかもしれません。ぜひ参考にして、中国を楽しんでみてください〜!
p.s. 皆さんなりに、この点はこうだよねとか、こういう点も大事だよってことがあれば、ぜひ教えてください!もしよければ動画の方で教えてほしいです。この動画/記事が、皆さんからのコメントも含めて、中国に行く人にとって便利なものになれればいいなと思います!
動画はこちら↓