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進路に悩む自分と特に何もしない自分:ヒョンなことで海外、そして日本へ

2019年11月28日

その日、四川省西部の山奥から15時間かけて成都までもどってきた僕は、一日中バスの中にいて何も食べていなかった。あまりにお腹がすいたし、やっと都会に戻ってきたので、少し高くてもいいから何かおいしいものはないかと町をさまよっていた。

すると、さすが四川。おいしそうなお店がそこら中にある。火鍋、串焼き、四川料理。しかし、どこも「レストラン」で小汚い僕がひとりで入るには気が引ける。

そんなことを思いながら歩き続けていると、目の前にキラキラと光るデパートが現れた。伊勢丹とイトーヨーカドーだ。「日本のデパートならおいしい日本のファストフードでもあるかもしれない。」そう思い伊勢丹に入って見つけたのがCoCo壱番屋。やったー!でもなんと横にはとんかつの和幸。和幸にひとりで入るのも気まずい(日本でもひとりでは行かない)ので少し悩んだが、すごくおいしそうに見えたヒレカツ定食がCoCo壱番屋のカツカレーとたいして値段も変わらなかったので思い切って和幸に入った。

すると、中国人の店員が日本語で「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」と接客している。出てきたとんかつも日本のものと変わりない味でとてもおいしい。「あーーー、日本だ」と一息つきながらふと思い出したのが、伊勢丹のすぐ横にあるイトーヨーカドーのこと。

成都のイトーヨーカドーといえば、2012年の反日デモのときに破壊されていた姿をテレビで見て、いまでも印象深く覚えている。

うって変わって2019年のいま、さっき自分が通り過ぎたイトーヨーカドーにはそんなときを想像できる面影が全くなかった。店内は多くの買い物客でにぎわっていて、店の前では開店22周年セールの屋台が並んでいた。屋台のノボリには富士山のイラストを書くなど、日本感を全面に出しながら営業している。

いったいあのときは何があったのだろう?いったい今の人たちは日本のことをどう思っているのだろう?

そんなことを考えていると、2日後に控えた成都在住の日本人・高田さん(仮名)とのインタビューがもっと楽しみになり、とにかくまずはおいしいヒレカツ定食を食べ終えた。

開店22周年セールをしているイトーヨーカドーの店先@春熙路

KAZUKI:初めまして。KAZUKIです。

高田さん(以下、敬称略):初めまして。高田です。

KAZUKI:本日は、お時間をとっていただきありがとうございます。こんなにおいいそうな四川料理のレストランでインタビューできるなんてすごく嬉しいです。

高田:いえいえ。せっかく四川省まで来たんですからぜひ四川料理を楽しんでいってください。

KAZUKI:ご飯を食べながらも色々とお話を聞かせてもらうのでどうぞよろしくお願いいたします(結局いろいろとおもしろい話がご飯中から出すぎて、僕はご飯の横にパソコンを取り出して終始メモをとっていた)。

高田:よろしくお願いします。

KAZUKI:まずはじめに、高田さんはなぜ四川省・成都に住むことになったんですか?

高田:東京で生まれ育ち、大学と大学院も東京で出た私でしたが、卒業した直後に成都に移り住み、初めての仕事を異国の地で始めました。2015年5月に移り住んだときから4年半ほどが経っていますが、これまでずっと成都の同じ大学で日本語教師として働いています。しかし、これは「たまたま」こうなったんですね。

実は私は、学部時代は全然勉強もせず、アルバイトと遊びばかりをしている不真面目な学生でした。全然まともに学校にも行っていなかったので、単位も本当に限界までギリギリのところで取り終えてやっと卒業できたという感じでした。

そんな私は自分が将来したいことについて全くわかりませんでした。特に探そうともしませんでした。でも学年が上がるにつれて、文学部の日本文学科に所属していたこともありいちおう小中高の教職免許を取りました。それで、実際に教育実習へも行きました。そしたらなんとその段階になって、「自分がしたいことはこれじゃない!!」と気がつきました。

それで、仕方ないので民間企業の就活をして、いちおう人材系の企業から内定をもらいました。でも、それもただなんとなく決まっただけの場所だったので、「やっぱり違うなーーー」とは思っていました。

大学4年の夏になろうとしていたちょうどそんなとき、夏休みに台湾の大学で2週間日本語を教えるという教育実習プログラムをたまたま見つけました。私は中国語を勉強したこともなく全然話せなかったんですが、そのプログラムは無料だったので、「ひまな夏休みにタダで海外に行ける!」くらいの気持ちで応募しました。すると、選考に受かってしまい本当に台湾に教育実習に行くことになりました。

私は台南という都市にある現地の大学に派遣され学生たちに日本語を教えたんですが、この経験がすごくよかった!自分で目的を持って真剣に学んでいる学生がいっぱいいて、そのような学生と交流する中でこんな学生たちを教えたいと感じるようになり、日本語教師になりたいと思いました。このときは、「これだ!!」と思いましたね。私がはじめて専門的に何かを勉強したいと感じた瞬間でした。

それで、就職が決まっていた企業には申し訳ないですがお断りを入れ、日本語教育を研究するために大学院へと進学しました。

大学院では、「ビジネス敬語の教授法」を主なテーマに研究しました。そして、研究室の教授からのススメなどもあり、学部時代の教育実習プログラムで行ったことがあった台湾の大学に再び行くことになりました。今回は日本語授業のティーチング・アシスタント(TA)と研究を目的に、交換留学という形で1年間行きました。中国語の勉強もさすがに初めてすることになり、1年間でまあまあできるようになりました。

こうして見ると、私が台湾とか中華系に行きたかったように思われるかもしれませんが、全然そういう訳ではありませんでした。学部時代の教育実習プログラムがたまたま台湾だったからそこに行くことになっただけで、別にアメリカならアメリカに行っていました。

でも、なんで私が中国に来ることになったかですよね?実は、台湾での留学を終えて日本の研究室に戻ったときは就活の時期になっていて、就職先を探す必要がありました。本当は日本語教育の出版社で働きたかったんですが、そこは実務経験が必須で応募することができませんでした。

そんなとき、研究室には世界中のさまざまな大学から日本語教師の募集が来ていたんですが、その中に成都の大学で日本語を教えるポジションがあったんですね。すると、実は8割くらいが中国出身者だった研究室の同級生から、「絶対成都に行った方がいいよ!」と強く薦められました。どうやら、成都は住みたい場所(特に老後)としてすごく人気の都市らしいです。

本当は中国に行くのは嫌だなと思ったんですが、研究室の中国人たちはみんなすごく良い人だったので、全然調べもせず彼らのススメだけでなんとなく成都に来ることになりました。まあその同級生たちがいなかったら成都には来ていなかったですね。

KAZUKI:そうでしたか!そんな特に何も知らずに来た成都はどうですか?そもそも来る前は中国に行くのは嫌だと思ってもいたんですよね。

高田:たしかに、中国に一度も行ったことがなくニュースなどを見て考えていた一般論としては、成都に来る前の私は中国に対して良い印象を持っていませんでした。反日デモとか、古くて貧しい感じとか、遅れている印象を持っていました。中国人もいつも言い争っているように聞こえて怖い印象でした。一方、大学院で会った中国人たちは全然印象とは違った良い人ばかりでした。そのため、実際に行ってみることに興味もありました。

いざ成都に来てみると、高層ビルがいっぱいある大都市ですごく驚かされました。これは特に最近のことですが、オンライン決済やシェアバイクなどが急速に発展し、生活もすごく便利です。また、中国人の心の温かさとか優しさにもすごく気づかされました。道がわからないときに一緒について来てくれるなんてこともよくありました。

また、これは中国の学校で働いているとよく遭遇するんですが、大学で授業をするときに学生が2人セットでいないということがあります。これはなぜだかわかりますか?最初は私もわからなかったので事情をよくよく聞いてみると、実は病気になって来られない学生とそれを介抱する学生がセットでいないんですよ。それだけでもすごいなと思ったんですが、なんとそのようなことが学校で許可されていて、ちゃんと2人共出席扱いになるんですよ!日本なら、なんで病気じゃない方の学生もいないんだよ!となってしまい考えられませんが、これは彼らの優しさをすごく表してもいますよね。

かなり発展している成都@太古里

でも、もちろん良いことばかりではないですよ!私は特に住居の問題に悩まされてきました。私はいま、市内の中心部にあるすごく便利でセキュリティもしっかりとした外国人が多くいるマンションに住んでいます。ただ、私の大学は郊外にあるので、せっかく市内の一等地に住んでいるのに、地下鉄とバスを乗り継いで片道1時間以上かけて仕事に行っています。

なんでこんなことをしているのかというと、以前住んでいた大学周辺の家から引っ越さなければならなかったからです。実はいま住んでいる場所はもう3軒目です。

1軒目は成都に来たときに大学から提供された教職員用の寮でした。大学側はリフォームをしたと言うものの、そこはすごくボロボロだったので私は嫌々住んでいました。そんなある日、朝起きるとリビングが焦げくさいことがありました。まあボロいからそんなものかと思い洗面所に顔を洗いに行くと、なんとお風呂の屋根が全焼して焼け落ちていました!!いや、、、訳がわからない。しかも自分は寝ていて全然気が付かなかった。ただ、それでこんなボロい寮では危ないということになり、近くのマンションに移ることになりました。

そうすると今度はそこの大家さんが「悪い人」でした。例えば、ちゃんと払っているのに、「お前は家賃を払っていないから払え」と執拗に言われたりとか。でも全ての支払い履歴とか証明は残っていたので、それを突き付けると開き直って「じゃあいいや」みたいに言われました。別に本当に忘れているとかではなくて、自分を騙そうとしていたんですね。

そしたら、今度は自分の部屋に泥棒が入ったんですよ!でも気がつくのに丸一日以上かかってしまいました。というのも、盗まれたものがパソコン2台とIpad1台だけ で、部屋は全く荒らされていなかったんですね。

その日、仕事から帰ってきてYoutubeでも見ようかと思ってIpadを探したらありませんでした。たぶん部屋のどこかで失くしたのかなと思っていました。じゃあパソコンで見ようと思ったらパソコンもない。でも、パソコンもたぶん大学に置いてきたのかなと思いました。

しかし、次の日に大学に行ってもパソコンはありませんでした。それで家に帰ってきて隅々まで探してもない。「あれっ?」と思いスペアのパソコンも探したらそれもない。そこでやっと泥棒に入られたと気がつきました。

そのあと警察を呼んで調べてもらったんですが、自分が気がつくのが遅かったのもありどうにもなりませんでした。でも防犯カメラを調べたら自分の部屋の方に向かう覆面の男が映っていました。

それで、もっと安全ないい所に住まなきゃいけないということで、市内中心部にあるいまのマンションに移りました。ちなみにいまの場所は成都の中ではかなり良い場所であるにも関わらず、1ヶ月の家賃が6000元(約9万円)だけです。北京や上海などの他の大都市で同じような中心部に住もうとすると1万元(約16万円)は超えるでしょうね。

KAZUKI:そんな大変なことがあったんですね。中国はかなり発展してきたとはいえ、そのようなお粗末なこととかセキュリティが不安なことはまだなくなってはいないですね。

ただ、盗まれたものが換金したら高そうなパソコンとIpadだけっていうのも興味深いですね!中国ではオンライン決済が進みすぎたことで現金を持つ人が少ないので、そう意味では泥棒は忍び込んでも大して盗むものがないでしょうね。日本ならまだまだ現金を置いている家があるかもしれませんが。

そんな成都の最近はどうですか?3年前に一度来たことがある僕でも、今回また町が発展したなと感じるのですが。

高田:成都は以前からもかなり大きいし発展していますね。最近では、中心部よりもむしろ南の方が発展してきていて、IT企業を集めた地域なんかもできました。そしたら以前は中心部にあったそのような企業のオフィスが多く南の方に移っていってしまい、今では逆に中心部のかつてはかなり高かったテナントが安くなって空いてきています。

交通手段もかなり発展してきています。特に地下鉄がかなり増えてきたという印象はあります。私が成都に来たときは1号線があるだけで、もうすぐ2号線ができるという状況でした。しかし、いまの時点でもう8号線くらいまで増えていて、これから2050年までにかけて21号線まで増やすらしいです!これはすごく中国的ですが、なんと2050年までの地下鉄想定図が既にあるんですよ。でもその影響なのか、前は安かった地下鉄の料金がここ2-3年で2倍くらいになってしまいました。

2019年現在の成都の地下鉄路線図(左)と2050年時点での想定図(右)

その他には、シェアバイクも増えたし、バスは郊外のものも含めてほとんどが電気バスに変わりましたね。

あとは、人が確実に変わりました。私が先生をはじめた頃は、学生(特に新入生)から「一緒にご飯行こう」とか「わからないからもっと教えて」とか「一緒に何かしよう」などと積極的に話しかけてくる人がいっぱいいました。しかし、最近ではそのような人懐っこい学生はほとんどいなくなってしまい、距離が少し遠くなったな・冷たくなったなと感じています。特に去年からそう感じていますね。

原因としては、ITの成長とかも関係があるのかなと思っています。昔の学生たちもスマホやパソコンを持っていましたが、ネットで遊ぶよりは先生と遊ぼうという感じでした。しかし、今ではみんなパソコンゲームやTiktokのような一人で遊べるようなものばかりやっていますね。実は、私には中国人の彼女がいるんですが、彼女も最近になってパソコンゲームをよくするようになってしまいました。

一方、若者のモラルはどんどん上がってきています。若者はバスなどで席を譲る人が多いし、おばちゃんたちみたいに我先に急ぐような人はすごく減りました。ゴミをポイ捨てする人も減ったので、前はたまにポイ捨てしてしまうことがあった私でも、いまはそんなことができなくなりました。おそらく、前よりも外国のモノとかヒトが入ってきたり、情報量が圧倒的に増えてきたからなのかもしれません。まあ、年配の人のモラルは今でもたいして変わっていないですけどね。

KAZUKI:2050年までの地下鉄計画書がもうあるんですか!?さすが中国は考えるときのタイムスパンがすごく長いですね。まあ、共産党という同じ政権がずっと続くとするならば、そんな長い計画でも立案しやすいし実行しやすいですよね。

ちなみに、私が「成都」と聞いて思い付くことは主に2つあります。1つは自分が大好きな三国志の中で、蜀という王国の都だったこと。もう1つは、2012年の反日デモのときに、多くのデモ隊が集まってイトーヨーカドーなどが襲撃されていた(?)ことです。高田さんは2012年にはまだ成都にいませんでしたが、そのときのことについて何か知っていることがあれば教えてください。

高田:たしかに、成都出身の私の彼女が「あのときはやばかった」と言っていました。最大で1万人ほどのデモ隊が集まったとされるあのとき、特にイトーヨーカドーの成都本店はかなり荒らされたらしいです。でも、それ以外特に他に何かがあったとかは聞いたことがありません。

私が聞いたことがあるのはむしろ、デモ隊によってイトーヨーカドーが閉まってしまい困ったかなり多くの成都市民たちが、「早くまたオープンしてくれ」という要望をしたことでイトーヨーカドーが再びオープンし、それから今まですごく繁盛しているということです。そもそもイトーヨーカドーは成都の発展に長く携わってきていて、ここは「ヨーカドーの町」です。私が知っているだけでも5-6店舗はあるし、全世界のイトーヨーカドーの中で売り上げがNo.1なのも成都の店舗だと聞いたことがあります。本当にびっくりするぐらい人気でいつも人がいっぱいいるんですよ。

また、成都にいる日本人が日本人だからという理由で何か嫌な経験をしたとかいうことも聞いたことがないし、私自身も差別などを経験したことがありません。

強いて言うならば、私の彼女の父親は私が日本人という理由で私のことが大嫌いでした。娘が私と付き合っているのを知ると、彼女が実家で使っている日本製化粧品などを捨てるとまで言い始めたそうです。しかし、彼女とお母さんが説得したり、私もいろいろと頑張ったりすると認めてもらえるようになりました。今ではむしろ近すぎて嫌なくらい親しいです。

あと、ちなみに私としては数年前に中国と韓国の関係が悪くなったときの方が印象に残っています。そのときは、韓国製品の不買運動が起きていて私の彼女も韓国製品はもう買わないと言っていました。私自身もマッサージ店で韓国人かと疑われ、パスポートを見せて自分が日本人だということを証明する必要がありました。そうすると特に問題はありませんでした。かといって、反日デモのようなデモはなかったんですけどね。

反日デモをする多くの人が集まったとされる成都中心部の春熙路

KAZUKI:「激しい」反日デモが起きた一方で、イトーヨーカドーの再開要望が多く出てきたというのは非常におもしろいですね。そうすると、中国の反日の実態が非常に気になるのですがどう思いますか?また、反日デモなどを受けて日本人コミュニティには何か変化がありましたか?

高田:私としては、日本に対する反発はむしろどんどん薄れてきていて、今ではほとんど消えてきたんじゃないのかと感じています。普段の生活の中で、日本に対して好意的な人(特に若者)に遭遇することも多いです。

私は毎週のように日本人のサッカーサークルで中国人のチームなどと試合をすることがあるんですが、そうすると、「やったー、今日は日本人のチームと試合をしました!」なんてことが彼らのWechat(中国版Line)に投稿されたりします。成都に来たときには少しある程度だった日本料理屋にしても爆発的に増え、今ではびっくりするくらい日本食だらけです。

また、成都の日本人コミュニティは以前は500人ほどいたんですが、今では300人くらいに減っています。しかし、これは必ずしも反日デモがきっかけで減ったという訳ではないようです。単純に撤退する日本企業が出てきたり、あるいは現地での人材が育ったから日本人駐在員は減らすということがありました。

最近は日本企業のオフィスが減った一方で、工場がまた増えています。以前はほとんど日本人がいなかった四川省の他の都市にここ2年くらいで日本の工場ができ、日本人が一気に300人くらいにまで増えています。

KAZUKI:たしかに、最近新たに発表された言論NPOと中国国際出版集団の「第15回日中共同世論調査」でも、中国人の対日認識は改善を続けていて、2005年に調査を開始して以来過去最高の45.9%もの中国人が日本に対して良い印象を持っているという結果になったそうです。一方で、中国に対して良くない印象を持っている日本人は84.7%と、2012年あたりからかなりネガティブな印象が根強く残っているという状況なんですが、それについてはどう思いますか?

*言論NPOと中国国際出版集団の「第15回日中共同世論調査」:
http://www.genron-npo.net/world/archives/7379.html

高田:日本メディアには中国に関して全然ポジティブな報道がなく、むしろネガティブなものとか小馬鹿にしたようなものが多すぎると思います。もちろん、中国に関するさまざまな問題はありますが、もっと今の中国も知ってほしいです。こういう発展した町並みとかももっと映してほしいですね(そのときレストランの窓からは成都中心部のきらびやかな町並みが見えていた)。

例えば、私の家族や友人が中国に遊びに来たことがありますが、そのときはみんな中国のものすごい発展ぶりに驚いて帰って行きました。そもそもみんな中国がそんなに発展していると思っていないですからね。まさに百聞は一見に如かずだと思います。

 

▶︎中国各地で現地日本人にインタビューしてまわる“JAPANESE IN THE MIDDLE KINGDOM”の第二回目となった今回のインタビュー。成都という中国の中でも大きな地方都市に住んでいて、なおかつ日本語教師として常に中国の若者と接しているからこそわかる興味深い話が聞けた。

高田さんが言うように成都はいまとなってはかなりの大都市だ。町の中心部には高層ビルが建ち並び、その下にはきれいでおしゃれな繁華街が広がり、多くの人々が行き交っている。三国志の英雄が集まった蜀の都として知っている日本人は多くても、いまの発展した成都の姿を知っている人は必ずしもそこまで多くはないのではないか。

僕は3年前にも成都や四川省の他の都市を旅行したことがあるが、今回また戻ってきて地下鉄や高速道路など特に交通網の急速な発展には改めて驚かされる。いまでも成都市内や四川省の各地で相当な開発が進められているので、今度戻って来る頃にはまた新たな発展に驚かされるだろう。

成都は2012年の反日デモのときには話題になっていたので、日中に関するどんなエピソードが聞けるかも楽しみにしていたが、出てきたのが「成都市民からのイトーヨーカドー再開要望」という話で、拍子抜けというか、なんかびっくりした。もちろん日本に対して反発していた人は少なからずいたのだが、それでもそんなに根強い人気を勝ち取っていたイトーヨーカドーっていったい何なんだ。興味深すぎる。

最後に旅行に関して言うと、四川省は自然と文化の超絶景が溢れる超おすすめな場所だ。有名な九寨溝や黄龍をはじめ、稲城亜丁や四姑娘山、楽山大仏、峨眉山、ラルンガルゴンパとアチェンガルゴンパのチベット仏教学院、パンダの生息地など、すごい場所がありすぎる。しかも四川省はかなり広いので、本気でそれらを見て回ろうとするとかなりの時間も必要だ。まさに旅人泣かせの場所だ。

しかし、こんな美しい場所に行かないなんてありえない。いまでは日本から成都への直行便もけっこうお手頃な値段で飛んでいる。

すぐそこにある絶景、ぜひ実際に行ってみてほしい!

四川省は超おすすめだ。

いざ、ミドルキングダムの冒険へ!

 

*インタビューを受けてくれた高田さんは、成都での経験が評価されてとうとう念願だった日本語教育の出版社での仕事が決まり来年からは日本で働くそうです。おめでとうございます!人生ってわからないですね。

 

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