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四川省(スチュアン省)/四川省/Sichuan Province

九寨溝(ジョウジャイゴウ)/九寨沟/Jiuzhaigou

世界自然遺産・九寨溝

 

九寨溝の冒険マップ

 

どんな場所/感想

四川省奥地・海抜3000m級の山の中にある九寨溝。そこにはびっくりするほど青くて、鮮やかで、透明な超絶景の水がある。ミドルキンダムが世界に誇る世界遺産のひとつだ。日本にはまだまだ知られていないミドルキンダムの絶景がたくさんあるが、その中でも九寨溝は例外的に日本人にもかなり知名度と人気が高い場所だろう。

九寨溝は説明するまでもなく、池、湖、滝、山、森など自然がとにかく超絶景。園内がかなり広く、様々なポイントで美しい水を見ることができる。また、周囲の山や森も季節ごとにすごくきれい。春と夏は緑が、秋は紅葉が、冬は雪がそれぞれきれい。九寨溝のようにいつ訪れても本当に美しいという場所はなかなかない。

いつ行くにしても、九寨溝を楽しむには園内観光バスを活用しつつきれいな水辺をハイキングするのが超おすすめ！自分は春と秋に合計2回行ったことがあるが、どちらも早朝に入園して、閉園時間までずっとハイキングをした。九寨溝の自然の中を歩くのはとにかくきれいで楽しいので、今でもまた行きたいなと思う。

そんな九寨溝、超おすすめだ！！

 

各エリア解説/特におすすめの場所

▷長海：雪山と緑の山が見える開けた場所にある湖のような場所。ここは水深が深いので濃い目の青色の水がきれいに見える。

 

▷五彩池：水が一番鮮やかに青くて見える場所。小さい池みたいな場所だが、その澄んだ水はとにかくきれい。底まではっきりと見える。

 

▷五花海：個人的に九寨溝の中で一番きれいだと思う場所。かなり広い池的なイメージの場所で、ここの水は澄んでいるし、青など様々な鮮やかな色にも見えてとにかくきれい。水深もまあまああるが、水がすごく澄んでいるので、水の中の大木や植物もはっきり見える。周りの山や森とのコントラストもいい。

 

▷原始森林：古い感じの木々やコケがいっぱいある場所。悪くはないが、九寨溝の見どころである水はない。

 

▷珍珠灘瀑布：すごく大規模でかっこいい滝。個人的には九寨溝の中で一番いい滝だと思う。ここは滝が落ちてくるところだけではなく、水が滝へと落ちる前の上の部分も見たり歩いたりできる。すごい広範囲にウォータースライダーのように水が滝まで流れて行っているのは圧巻。滝を様々な角度から見られるのはすごい。

 

▷諾日朗瀑布：けっこう大規模でかっこいい滝。滝へと水が落ちてくる場所だけ見れる。珍珠灘瀑布と滝の落ち方は似ているが、それでも珍珠灘瀑布には劣ると思う。

 

▷老虎海：かなり広い池という感じ。水はまあまあ青いが、そこまでいい感じでもない。

 

▷樹正瀑布：水が植物の間などを比較的小規模に流れている滝。そこまですごいという訳ではない。

 

おすすめの回り方

九寨溝はかなり広いが、園内観光バスで効率的に回れるように整備されているので、1日で全てのポイントを見て回ることができる。色々なポイントがある中でも一番きれいで絶対に見逃せないのが、五花海、五彩池、長海だ！滝の珍珠灘瀑布と諾日朗瀑布もかなりかっこよくておすすめ。

以下、隅々まで見て回るおすすめのルートを紹介する。

 

園内が完全復旧している場合(原始森林生態景区や園内のハイキングルートが開通)

入口→園内観光バス→長海→徒歩1km→五彩池→園内観光バス→諾日朗(中間乗換地点)→園内観光バス→原始森林→徒歩または園内観光バスでいくつかのポイントを通過→五色海→徒歩または園内観光バス→珍珠灘瀑布→園内観光バス→諾日朗瀑布→徒歩または園内観光バス→老虎海→徒歩または園内観光バス→樹正瀑布→あとは時間と見たい場所によってどこまで徒歩か園内観光バスで見るか決める→園内観光バス→出口

 

回り方詳細：

九寨溝園内はY字型をしている。Yの二股に分かれた奥には長海景区と原始森林生態景区という二つのエリアがある。長海景区には長海や五彩池など絶対に見逃せないポイントがあるが、園内の一番奥深い所にある。そのため、入園してまず先に一気に長海まで行って、長海と五彩池を終わらせてしまうのがいい。その後、中間乗換地点である諾日朗へと戻ってきて、Y字のもう片方(右側)に行く。

Y字の右側の最深部は原始森林生態景区だが、これはそれぞれの好みで行っても行かなくてもいい場所。確かに原始的な森林があってきれいだが、九寨溝の目玉である水は特にないので、絶対に行く必要はない。自分は以前行ったことがあるが、森林としては悪くなかった。諾日朗から原始森林まで園内観光バスで行ける。もし原始森林生態景区まで行った場合、その後は、時間と体力もあるのであれば、五花海や珍珠灘瀑布などを抜けて諾日朗までずっと歩くといいだろう。途中、きれいな池、川、森、滝を通り過ぎるので、すごく気持ちいい。

諾日朗瀑布を見た後は、時間や体力の状況に合わせてその下のエリアにある老虎海や樹正瀑布などから自分の見たい場所をピックアップし、徒歩か園内観光バスで見に行くといいだろう。ここら辺は、それまでに見てきた五花海、五彩池、長海ほどのきれいさはないので優先順位も下がるが、それでも山と森の中を澄み切った水が池、川、滝の形で流れているのはきれい。ここはハイキングルートが復旧していれば水のすぐ横を歩けるのもいい。自分の場合は一番下のポイントまで全て歩き切ったことがある。単純にきれいな自然の中のハイキングとしてすごく気持ちよかった。

 

五色海より先の原始森林などのへのアクセスが制限されている場合(2019年10月時点)

入口→園内観光バス→長海→徒歩1km→五彩池→園内観光バス→諾日朗(中間乗換地点)→園内観光バス→五色海→徒歩または園内観光バス→珍珠灘瀑布→園内観光バス→諾日朗瀑布→徒歩または園内観光バス→老虎海→徒歩または園内観光バス→樹正瀑布→あとは時間と見たい場所によってどこまで徒歩か園内観光バスで見るか決める→園内観光バス→出口

 

回り方詳細：

九寨溝園内はY字型をしている。Yの二股に分かれた奥には長海景区と原始森林生態景区という二つのエリアがある。長海景区には長海や五彩池など絶対に見逃せないポイントがあるが、園内の一番奥深い所にある。そのため、入園してまず先に一気に長海まで行って、長海と五彩池を終わらせてしまうのがいい。その後、中間乗換地点である諾日朗へと戻ってきて、Y字のもう片方(右側)に行く。

原始森林などへのアクセスが制限されている場合、諾日朗から五花海までは園内観光バスで行ける。五花海を見た後は、時間と体力もあるのであれば、珍珠灘瀑布などを抜けて諾日朗までずっと歩くといいだろう。途中、きれいな池、川、森、滝を通り過ぎるので、すごく気持ちいい。

諾日朗瀑布を見た後は、時間や体力の状況に合わせてその下のエリアにある老虎海や樹正瀑布などから自分の見たい場所をピックアップし、徒歩か園内観光バスで見に行くといいだろう。ここら辺は、それまでに見てきた五花海、五彩池、長海ほどのきれいさはないので優先順位も下がるが、それでも山と森の中を澄み切った水が池、川、滝の形で流れているのはきれい。ここはハイキングルートが復旧していれば水のすぐ横を歩けるのもいい。自分の場合は一番下のポイントまで全て歩き切ったことがある。単純にきれいな自然の中のハイキングとしてすごく気持ちよかった。

 

オープン時間

8:00-18:00(4月1日~11月15日)、8:30-17:30(11月16日~3月31日)

 

チケットの料金と購入方法

4月1日~11月15日=259元(入場チケット169元+園内観光バス90元)、11月16日~3月31日=160元(入場チケット80元+園内観光バス80元)

 

＊2019年10月時点では、個人へのチケットの販売はなく(以前はあったけどまだ地震からの復旧途中のため一時停止中)、全ての観光客は旅行会社を通じてチケットを買わなければならない。九寨溝や成都などにある旅行会社やオンラインの旅行会社で買うことができる。中国語が出来る人は去哪儿、携程、美团、淘宝などでチケットを買うことができる。中国語ができない人は、成都なり九寨溝で旅行会社やホテルの人に相談すれば買えるはずだ。

紅葉のシーズンなど観光客が多い時期は、事前にチケットを手配しておかないと買えなくなるので、早めに手配しておいた方がいい。また、旅行会社にチケット転売価格をコントロールされてしまうので、紅葉のシーズンなどは普通の値段の2倍以上に吊り上げられてしまうこともある。しかし旅行会社がチケット販売を独占している状況の中ではどうしようもない。普段の時のチケットは適正価格で販売されている。

＊個人へのチケットの販売は2019年冬から再開されたが、今のところオンライン販売のみとなっている。しかし、公式サイトでチケットを購入する際には外国人では個人情報を入力することができず購入できない仕様になっている。したがって、外国人観光客は去哪儿、携程、美团、淘宝などの通販サイトで旅行会社を通じて買うか、直接旅行会社やホテルの人を通して買う必要があるだろう。

九寨溝の地震からの復興の一環として、かつてチケット販売所などがあった場所に新しく観光客センターをつくっているので、その完成以降は直接現場でチケットを購入できるようになるかもしれない。

九寨溝の公式サイト：http://www.abatour.com/ /  https://www.jiuzhai.com/

 

行き方

九寨溝に行くには飛行機かバスがある。時間を節約したいなら飛行機もしょうがないが、飛行機はけっこう高いかつ一気に高度を上げてしまうので現地到着後に高山病にかかるリスクがある。可能なら安いしゆっくりと高度を上げられるバスの方がおすすめかもしれない。ただ、九寨溝へ行く夜行バスはない。

 

飛行機(九寨黄龍空港/九寨黄龙机场)

▷直接接続都市と所要時間の目安：成都(CTU)／1時間など

バス

▷直接接続都市と所要時間の目安：成都／9時間、松潘／2時間、黄龍／2時間など

 

＊成都から九寨溝へと行くバスは、毎朝一便茶店子バスターミナル(茶店子客运站)や新南門バスターミナル=成都観光客バスターミナルとも呼ばれる(新南门汽车站or成都旅游客运站)、寬窄巷子などから運行している。所要時間は9時間くらいで、料金は160元前後が目安。

＊成都などから「九寨溝」行きのバスに乗って九寨溝に行く場合、バスは九寨溝風景区のエリアを通り抜けて、最終的には少し離れた市街地のエリア(九寨溝県城と呼ばれる場所)に向かう。そのため、九寨溝風景区近くの宿泊場所に行く場合は、その近くの任意場所で運転手に降りたいと伝えて下車することになる。多くの乗客は九寨溝風景区近くで降りるので、運転手に相談するなり地図を確認しておけばそこまで難しくはない。

 

宿泊場所

▷九寨溝の入口周辺には宿泊場所がたくさんあるのでそこに泊まるのが便利

▷「九寨溝」と呼ばれる地域はけっこう広く、九寨溝風景区にすぐ近いエリアと少し離れた市街地のエリア(九寨溝県城と呼ばれる場所)があるが、観光客におすすめなのは九寨溝風景区にすぐ近いエリア。九寨溝風景区すぐ近くのエリアは「溝口」と呼ばれる。

＊成都などから「九寨溝」行きのバスに乗って九寨溝に行く場合、バスは九寨溝風景区のエリアを通り抜けて、最終的には少し離れた市街地のエリア(九寨溝県城と呼ばれる場所)に向かう。そのため、九寨溝風景区近くの宿泊場所に行く場合は、その近くの任意場所で運転手に降りたいと伝えて下車することになる。多くの乗客は九寨溝風景区近くで降りるので、運転手に相談するなり地図を確認しておけばそこまで難しくはない。

 

自分が泊まったホテル

1. 御庭精品酒店/Yuting Boutique Hotel

▷九寨溝風景区近くで安宿が見つけられず仕方なく泊まったホテル。汚い訳ではないが、清潔という訳でもなかった。個室に一泊で110元くらい。部屋の暖房が弱く寒かった。ホテルのスタッフに相談すると、黄龍行きのシェアタクシーを手配してくれたのと、九寨溝の入口から1kmくらいと比較的近かったのは良かった。ホテルとしておすすめはしない。

 

その他の良さそうなホテル

2. Traveler’s Hostel Jiuzhaigou

▷100-200元くらいで個室に泊まれるホテル。すごくいい訳でなくごく普通なホテルといった感じだが、九寨溝の入口から1kmくらいと比較的近いので便利。

 

3. 九寨鲁能希尔顿度假酒店/Hilton Jiizhaigou Resort

▷一泊900元以上はするが、上質なちゃんとしたホテルに泊まりたいのであれば間違いないヒルトンホテル。言うまでもなく、部屋や設備はかなりきれい。ただ、九寨溝風景区から10kmくらい離れているのが残念(いいホテルなので送迎のバスなどありそうだが)。九寨溝風景区から比較的近くにあったシェラトンホテルは地震の影響でしばらく休業中なので、九寨溝で外資のいいホテルに泊まりたいのであれば今はヒルトンだろう。

 

所要日数の目安

九寨溝の観光は丸一日で終わる。そのため、入園する前日に九寨溝近くの宿泊場所へと行き、次の日に入園して夜には同じ場所に宿泊し、次の日に移動するというのが基本的には最短。車で2時間ほどの位置にある黄龍にも行く場合はその観光日分(丸一日)をプラス1日して考える。

＊九寨溝から観光した日にそのまま松潘や九寨溝県城(九寨溝の中心市街地)まで移動することも可能

＊九寨溝から黄龍へと観光に行った後に、九寨溝へと戻らず、より手前にある松潘へと移動することも可能

＊黄龍へと観光に行くには、九寨溝か松潘からアクセスするのが便利

 

ベストシーズン

▷一番いい時期とされているのは紅葉が見られる秋(例年10月中旬)。紅葉の時期は観光客も一番多く集まるのでチケットが売り切れたり高値に吊り上げられたりと、確保が少し大変。そのため紅葉のときに行きたい人は、旅行会社などを利用して早めにチケットを手配した方がいい。

▷ただ、九寨溝は他のどの時期もすごくきれい。春や夏は緑がきれいだし、冬は雪とのコントラストできれい。現地の人いわく、雪が降った直後の九寨溝が一番きれいらしい(？)。

▷しかし冬に行く場合は、周辺都市からの飛行機やバス、現地での観光施設などが一部一時的な営業停止をしている可能性もあるので、もしかしたら少し不便かも。

▷春には水量が少ないので、一部干上がっているような場所もあったのは少し残念(下の写真)。

 

おすすめ度

おすすめ度：超おすすめ

▷有名な通り、九寨溝の自然と水は圧倒的にきれい！園内は広く、それぞれのポイントで違った美しさが見れる。園内観光バスを活用しながら、その美しい自然の中をハイキングするのが最高に楽しいし気持ちいい。

 

その他の情報

▷園内は食べ物や飲み物を買える場所が少ないかつあっても高いので、入園する前にあらかじめ用意しておいた方がいい

▷九寨溝は海抜3000mを越えてくる場所もあるので、高山病に気をつける(激しい運動は避ける、よく睡眠や休憩をとる、よく食べてよく飲む、高山病予防薬をのむなど)

▷九寨溝は観光客センターや園内のいくつかのエリア、ハイキングコース、町の様々な場所が復旧と改造をしている最中なので、行く前に可能であれば現地の情報をチェックした方がいいかも