目指せ!花の都は花市!(***11)

2020年5月6日

 

本当であればマカオの春節では花火とかを見られるはずだったが、結局全てキャンセルされてしまった(写真の花火は合成)。残念。

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「マカオで派手な春節を楽しみたい!」という僕の望みは新型コロナウイルスによって急遽消え去り、失意の僕はマカオを離れて中国大陸の都市・珠海に来た。それが1月23日の夜。2020年の春節は1月25日だったので、”年越し”にあたる1月24日から25日にかけてのタイミングが重要だった。

 

この不安定な状況の中で僕の選択肢にあったのは、広東省の大都市・広州に行くか田舎の開平という町に行くかだった。僕は1月24日の昼に珠海のホテルをチェックアウトするまで悩んだ。でも、結局広州で春節を過ごすことに決めた。

 

実は、中国の田舎は伝統的な春節の祝い方(爆竹とか?)を見るためにはおもしろい場所だと聞いたことがあったのでとても興味はあった。しかし、春節のときの開平はどんな感じなのかを調べても特に何もわからなかったし、感染症が蔓延する状況の中で外国人が田舎にいるのは不便そうだと感じた。

 

一方、広州は中国を代表する大都市の一つだし、花の都とも称される広州の花市は春節恒例の行事としてとても有名だった。正直、花を売っている市場なんか見てもつまらなそうだなと思ったが、新型コロナウイルスの問題で色々と混乱している中、とりあえず確実に何かは見られそうだと思った。だから、僕は急遽広州に行くことにした。

 

広州と開平。どっちの方がおもしろいのかわからなかったが、とりあえず広州へと向かった。このときは広州に少しだけいて、またすぐに他の都市へと旅を続けられると思っていたが…

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珠海から広州までは高速鉄道でたったの1時間。駅には多くの人がいたが、ほとんどの人がマスクをしていた。何の問題もなく広州に着くと、地下鉄でホテルに向かった。地下鉄では特に何の違和感も感じなかった。でも、駅からホテルまで歩いたときに外に全然人がいなかったことやほとんどのお店が閉まっていたことは印象的だった。これは確かに新型コロナウイルスの影響でもあったとは思うが、単純に春節だから帰省している人がいっぱいいたのでもあったと思う。

 

ホテルに着くと、中年男性のオーナーがいた。特に大した会話をすることもなく、スムーズにチェックインをしてくれた。部屋に着いたのは午後4時過ぎ。”年越し”まではまだ時間があった。だから、少しのんびりしてから出かけることにして、一応あとで行く花市について調べてみた。

 

すると、「今年の花市は新型コロナウイルスの問題により急遽終了時間が大幅に切り上げられた」というニュースがいっぱい上っていた。どうやら、本当であれば夜中の2時頃までの開催予定だったものが、急遽夜18時で閉鎖されることが決まっていた。

 

せっかく花市を楽しむために広州まで流れてきたのに、終了時間までもう2時間もない!!しかも、どこに花市があるのかさえもわかっていない!!

 

僕は急いでネットを調べ、いくつかの候補地を見つけた。そして、すぐに出発することにした。ホテルを出るとき、念のためオーナーにどこの花市がおすすめかを聞いてみた。すると、広州の繁華街・北京路あたりの花市がいいと教えてくれたが、やはりもうすぐ閉まるから早く行けと言う。

 

まさか花市までもそんなに切り上げて終了するとは思ってもみなかった。コロナウイルスの影響はすごい。ただ、中止されるよりはましか…

 

僕は急いでレンタルバイクに乗って、数キロ先の北京路へ向かった。果たして、花市には間に合うのか?というか、そもそも花市はおもしろいのか?笑 このときはまだ肌寒かったことを覚えている。

 

失意の中、流れついた花の都・広州。街のシンボル=広州タワーはいつもレインボーなライトアップがきれい。

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(旅とパンデミック***11, 5月6日)

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